先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第321号
一目均衡表再入門 1 はじめに
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第320号
ダウ理論再入門 15
ダウ理論に対する批判
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まとめ記事
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2013/06/fx2013_30.html
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
ダウ理論再入門 15
ダウ理論に対する批判
をご紹介いたします。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/fximgc0479.jpg
■ダウ理論ってなんだっけ?
ダウ理論とは、19世紀末頃、
チャールズ・H・ダウ
(Charles Henry Dow、1851年11月6日~1902年12月4日)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads/dow.jpg
が『ウォール・ストリート・ジャーナル』の
社説シリーズに寄稿した、
株価の価格変動に関する理論体系のことをいいます。
チャールズ・H・ダウの生涯については、
英語版Wikipediaで詳しく紹介されています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Dow
※参考書
『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
ダウ理論入門 【必修】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat97/
■ダウ理論に対する批判
以下、『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
より引用
「代表的な批判は、
シグナルが遅すぎるということである。
(中略)
ダウ理論の目的は、
トレンドを予測するものではない
ということは十分心得ておかなくてはならない。
ダウ理論の目的は、
主要なベアあるいはブル・マーケットの出現を
知らせるためのものである。
(中略)
多くのトレンド・システムは、
主要なマーケットの動きの中の
中間部分をとらえることのみを意図しており、
その限りでの批判はあたっている。
しかし同時に、そのような批判は
トレンドに従うという哲学を理解していない
ものともいえる。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/fximgc0479.jpg
(中略)
長年にわたるもう一つの批判は、
平均を売買の対象とすることはできない以上、
この理論ではどの株を買うのか、売るのか、
トレーダーは判断しがたいということである。
しかし、今や株式先物インデックスの登場により、
トレーダーはまさに平均を売買することが可能となり、
個々の株には関心がなくなっている。
現在平均そのものに対する関心が増加しているおりから、
ダウ理論は商品テクニシャンに対して
ますます有効な予測手段を提供することになるであろう。」
以上、『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
より引用
■コメント
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/fximgc0479.jpg
トレンドが反転した場合に、
サインの示顕が遅すぎる。
言い換えると、トレンドフォロー・システムは、
その宿命として、
天井と大底を取れない、ということです。
「頭と尻尾はくれてやれ」という言葉は、
それを正当化するための言説と言えるかもしれません。
ダウ理論をはじめとする、トレンドフォロー・システムの
根本的な弱点です。
この弱点を克服しようと、
相場研究者たちが長年にわたって、
リバーサル(反転)をどうすれば的確に取れるのか、
研究してきました。
RSI
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/rsi/
ストキャス
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat107/
アルティメット・オシレーター
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/ultimate_oscillator/
ウィリアムズ%R
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/r_williams_r/
移動平均乖離率
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat109/
など、いわゆるオシレーターと呼ばれるものが
その研究の産物です。
相場の過熱度を定量化し、
逆張りしようというものです。
しかし、結論から言いますと、
残念ながら、オシレーターに頼った逆張りでは、
天底を的確に取ることはできません。
過去には、
グレート・ベアと呼ばれたジェシー・リバモア、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/rm.jpg
天才投資家ジム・ロジャーズ、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads02/jim_.jpg
『三猿金泉秘録』を著した牛田権三郎
※三猿金泉秘録入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat-193/
のような逆張りの天才たちがいましたが、
逆張りで成功した人は、歴史的にもきわめて希です。
凡人には、天底を取るのは無理だと思った方がいいです。
※ご参考:天才たちの言葉
「(Q.色々な相場のヒステリーに共通点はありますか。)
いつも同じサイクルをたどる。
相場が安い時は、割安をねらって一部の人が買いにくる。
相場が上がり始めると、ファンダメンタル的に良いとか
チャート的に良いとかいって
さらに多くの人が買いにくる。
次の段階になると、上がるから買うということになる。(中略)
そして最後に魔法の段階に到達する。
人々はヒステリーのように買いたがる。
相場は永遠に上がり続けると思うからだ。
そして株価は合理的、論理的経済価値をはるかに超えてしまう。
全く同じプロセスが下向きにも繰り返される。 」
『マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』
第三章「好対照のふたり ジェームス・B・ロジャース,Jr.」 より
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?mwiz01
「時々、チャートは上でも下でも釘のようにとがった形を見せる。
チャートの中にヒステリーを見ることができる。
ヒステリーを見つけると、
私は逆に行くべきではないかとよく考えてみる。 」
『マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』
第三章「好対照のふたり ジェームス・B・ロジャース,Jr.」 より
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?mwiz01
「大儲けをするためには、
絶望が支配している間に
足を踏み入れなければだめだ。」
ジム・ロジャーズ『冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見』より
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?jimsekai
「野も山も 皆いちめんに 弱気なら
あほうになって 米を買うべし」
(牛田権三郎『三猿金泉秘録』より。)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat-193/
これらの言葉は、非常に魅力的ですし、
格好いいです。
しかし、具体的に実行するのは至難の業です。
凡夫である私の結論としては、
「頭と尻尾はくれてやれ」
これでいいんだ!
というのが最終的な結論です。
どこが天井と大底になるのかは、
誰にも分からない、
天底を取ることは考えない方がいい、
というのが私の結論です。
オシレーターは、あくまでもトレンドフォローの補助装置として
使うのがよいと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
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■ 次回予告
次回は、
一目均衡表再入門
をご紹介いたします。
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