先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第311号
ダウ理論再入門 6 ダウ理論基本法則3 The Three Phases Of Primary Trends
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第310号
ダウ理論再入門 5
基本法則2 The Three-Trend Market
三種類の波動
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
ダウ理論再入門 5
ダウ理論基本法則2 三種類の波動
The Three-Trend Market
をご紹介いたします。
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http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs06/DSC_1429_060.JPG
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■ダウ理論ってなんだっけ?
ダウ理論とは、19世紀末頃、
チャールズ・H・ダウ
(Charles Henry Dow、1851年11月6日~1902年12月4日)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads/dow.jpg
が『ウォール・ストリート・ジャーナル』の
社説シリーズに寄稿した、
株価の価格変動に関する理論体系のことをいいます。
チャールズ・H・ダウの生涯については、
英語版Wikipediaで詳しく紹介されています。
http://en.wikipedia.org/wiki/Charles_Dow
※参考書
『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
ダウ理論入門 【必修】
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat97/
■ダウ理論基本法則2 三種類の波動
(The Three-Trend Market)
以下、『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
より引用
「ダウの定義によれば、
連続する高値、安値のおのおのが
その前の高値、安値より上であるかぎり、
アップ・トレンドが存在するとされる。
言いかえると、アップ・トレンドは、
上昇を続ける山と谷のパターンで形成されなければならない。
ダウン・トレンドは、反対に
下降する山と谷を連続的に形成する。
(中略)
これがトレンドの基本的な定義であり、
すべてのトレンド解析のスタートとなる。
ダウは、トレンドを大きく3種、すなわち
主要トレンド、
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二次的トレンドと
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小トレンド
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に分類した。
彼の主たる関心事は、主要トレンドであり、
これは通常1年以上、ときには数年間継続する。
ほとんどの株式投資家にとって
最も重要なのは
マーケットの主要な方向性である
というのが彼の信条であり、
彼は三つのトレンドをそれぞれ
海の潮、
波、
波紋
になぞらえている。
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主要トレンドは、潮に対応する。
二次的トレンドは潮によって作られた波にたとえられ、
小トレンドは波の波紋のようなものである。
(中略)
二次的トレンドは主要トレンドの調整局面とみなされ、
通常3週間から3ヶ月間継続する。
調整は、通常前段階のトレンドの1/3から2/3の戻しとなり、
しばしば、半分つまり50%に及ぶ。
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小トレンドは、継続期間3週間未満で、
二次的トレンドの短期的な調整とみなされる。
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」
以上、『先物市場のテクニカル分析』ジョン・J・マーフィー著
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?sakitech
より引用
■コメント
トレンドは、
主要トレンド Primary Trend
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二次的トレンド Secondary, or Intermediate, Trend
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小トレンド Minor Trend
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の三つに分類されるという話です。
要は、トレンドは
自己相似的な重層構造になっている
ということです。
この自己相似的重層構造を、
フラクタル fractale(仏)、fractal(英)
と言います。
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/furactal.htm
フラクタルという言葉は、
20世紀中頃~後半に活躍した数学者、
ブノワ・マンデルブロ(1924-2010)によって提唱された概念ですが、
その遙か前に、ダウは
マーケットのフラクタル構造を見抜いていた
ということでしょう。
第一法則の「平均は森羅万象を織り込む」も凄いですが、
第二法則「マーケットはフラクタル的自己相似構造を持つ」も凄いです。
ダウは本当に、マーケットの本質を見抜いていました。
つくづく、ダウは天才だな、と思います。
■はいはい、だから何?
このダウ理論第二法則で重要なことは、
要は、
日足だけ、時間足だけ、
それだけを見てトレンドを理解したつもりになってはならず、
様々な次元でのトレンドを複合して、
より大きな流れを理解すべきだ、
ということでしょう。
例えば日足でスウィングをする場合には
週足のトレンドを確認して
その流れに反するポジションはとらない、
1時間足でデイトレをする場合には
日足のトレンドを確認してその流れに反するポジションはとらない。
このように、最低でも一つ上のタイムスパンの流れを意識し、
その流れに逆らわないことが肝要と思われます。
これはシステムトレードをする際にも、
フィルタとして使える手法です。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
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■ 次回予告
次回は、
ダウ理論再入門 6
ダウ理論基本法則3
The Three Phases Of Primary Trends
をご紹介いたします。
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