ECB政策金利まとめ 6月
2015/06/03 (水) 20:45
ECB政策金利
結果 0.050% サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「量的緩和は良く施行されている。」
「インフレ目標の安定的達成まで量的緩和は継続。」
「インフレのトレンドを注視。」
「すべての金融政策措置が金融状況の広範な緩和に寄与した。」
「15年成長率見通しは3月時点と同じ1.5%。」
「2016年は1.9%(前回と同じ)。」
「2017年は2%(前回は2.1%)。」(下方修正)
「景気リスクは依然として下方向。」
「インフレは数ヶ月は引き続き低調。」
「インフレ率は年初に底打ち、今後は上昇へ。」
「15年インフレ見通し0.3%(前回は0%)」(上方修正)
「16年は1.5%(前回と同じ)。」
「17年は1.8%(前回と同じ)。」
「ギリシャ巡る提案についてはコメントしない。」
「ギリシャについては強い合意が必要。」
「ECBはギリシャのユーロ残留を望む。」
「市場ボラティリティに応じて金融政策スタンスを変更する計画はない。」
「必要ならQEを拡大出来るも今は必要ない。」
「バブルリスクの兆候はみえない。」
ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のドラギ会見では、
基本的には経済状況の悪さを淡々と説明しながらも、
インフレについて前向きな発言がちらほら見られました。
ただし、ユーロをジャブジャブ供給し続けている現実は変わりません。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後ユーロ下落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
少なくとも、ユーロ高になる材料では全くありません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き