ECB政策金利まとめ 12月
日本時間 2017年12月14日(木)21:45
■ECB政策金利
結果 0.00% サプライズなし
予想 0.00%
現行 0.00%
※上下限金利も据え置き、マイナス0.4%~プラス0.25%
■資産購入枠
300億ユーロ規模のQEを来年1月から9月まで実施(変更なし)
■声明(フォワードガイダンス)
「見通し悪化すればQEの規模拡大や期間延長をする可能性」
「300億ユーロ規模のQEを来年1月から9月まで実施」
「金利は、QE終了後も相当期間にわたり現在の水準を維持」
「QE終了後も長期間、保有債券の償還元本を再投資する」
「QEはインフレが持続的に調整されるようになるまで続ける」
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「現在の金利水準はQE終了後もしばらく継続」
「極めて良好な金融環境が必要とされている」
「インフレ上昇のために引き続き大規模な緩和が必要」(さらにジャブジャブ)
「来年のインフレ見通しを引き上げ」
「2019年までの成長見通し引き上げ」
「経済のモメンタムはしっかりと広範にわたっている」
「2ヵ月前に比べ目標に到達できる公算高まった」
「300億ユーロから突然停止は議論したことない」
「2020年のコアインフレの見通しは1.8%」
コメント
ECB政策金利は、市場予想どおりのゼロ金利据え置きでした。
量的緩和は、前回と同様の規模と期間でサプライズなし。
その後のドラギ会見は、希望が見える内容で、長い長いトンネルの向こう側の出口が見えてきたような印象です。
グローバル的な視点で見ると、
米国は経済環境順調でQE終了、利上げサイクルに乗りましたが、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表(&フォワードガイダンス)で、多少の乱高下
・ドラギ会見で、欧州は最悪期を脱して底打ち期待でユーロ買い
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き。