2013/05/02 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 0.50% 予想どおりの利下げ!サプライズはないが悪材料
予想 0.50%
現行 0.75%
何のサプライズも無いが、悪材料。
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「流動性や信用強化を含め、多くの決定を下した。」
「弱い経済センチメントが春にかけて続いた。」
「年内には回復へ。」
「金融政策スタンスは、必要な限り緩和的とする。」
「経済・金融面での今後の情報を注視する。」
「マネーマーケットの状況や、金融政策スタンスへの影響の可能性を注視。」
「固定金利での全額供給を必要な限り、少なくとも2014年7月8日まで続ける。」
「中小企業向けABS市場支援のための諮問開始を決定。」
「成長のリスクは引き続き下向き。」
「今年下期に景気は徐々に回復する見込み。」
「成長見通しは、予想下回る内外需要や改革の遅れなどの下振れリスク次第。」
「中期的なインフレリスクはおおむね均衡」
「年内のインフレ率は引き続き振れが大きい可能性。」
「インフレ上振れリスクは商品価格、下振れリスクは景気鈍化。」
「融資状況の低迷は、現在の景気サイクル・信用リスク拡大・バランスシート調整を反映。」
「タイトな信用状況、一部ユーロ圏諸国の中小企業で顕著。」
「単一の監督・整理メカニズムが不可欠。」
「ユーロ圏諸国、債務比率引き下げに向け財政健全化への努力を緩めるべきではない。」
「きょう下した金利以外の決定を過小評価すべきではない。」
「必要なら措置を講じる用意。」
「実体経済と金融面での弱い状況を踏まえ行動した。」
「上下金利幅の縮小、EONIA金利を押し下げる見込み。」
「分断状況が後退している兆候が見られる。」
「経済活動の低迷が今や、中核経済にも影響している。」
「金融政策は極めて緩和的。」
「資金調達状況が非常に緩和されている。」
「財政健全化でのこれまでの進展を緩めてはならない。」
「25BPの利下げ、かなりのコンセンサスで決定。」
「(追加利下げの可能性について、)あらゆるデータを検討する」
「技術的には用意ある(マイナスの預金金利についての質問に)」
「マイナス金利には意図せざる影響あるが、決定した場合には対応する。」
「中小企業向け貸し出し支援については、結論にはほど遠い状況。」
「ECBは独立しており、これは独国民にとっても重要(メルケル独首相の金利発言について)」
「ユーロ圏への資本流入が見られる。」
「資金調達面に比べて、融資面での進展はあまり見られない。」
ECB金利は、市場予想どおりとはいえ利下げで、
悪材料が出ました。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
どちらかというと下向きで、ユーロについて
楽観・安心できる内容ではありませんでした。
追加利下げ、マイナス金利についても言及するなど、
緊迫した状況がしばらく続きそうな雰囲気でした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では、材料織り込み済みで動かず(どちらかというと下方向)
・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ売り
となるのが自然に思えます。
少なくとも、
ユーロが一方的に上昇するような
材料には到底思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:45が日本時間20:45 ECB金利
メチャクチャな乱高下
ユーロドル1分足
予想どおりの利下げでしたが、マーケットは一斉にユーロ売り。
しかし、10数秒で強烈なカウンターが入り、ユーロ爆上げ。
これは材料出尽くしで反転パターンか?
と思いきや、爆買いも伸び悩み。
ドラギ会見が始まってからも壮絶な売り買いの殴り合いは続きました。
結局、30分ほど売り買いの殴り合いが続きましたが、
買い方の刀折れ、矢尽きて、
日本時間22:00ごろ、
ECB金利発表直後に爆買いしたおじちゃんたちが一斉に手を引いて
ユーロ暴落となりました。
売り方の押し勝ちという感じです。
材料もくそもありません。
単なるパワー・ゲームです。
今晩の米雇用統計も、メチャクチャな投機の運動会になりそうで、
今から楽しみです。
この流れが本物なのか、見極めたいと思います。
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