2012/07/05 (木)
20:00 英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの金利据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
20:00 資産購入枠
結果 3750億ポンド 予想どおりの購入枠拡大(お金をジャブジャブ放出)
予想 3750億ポンド
現行 3250億ポンド
20:45 ECB政策金利
結果 0.75% 予想どおりとはいえ、利下げ!悪材料!!
予想 0.75%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「インフレ圧力は沈静化している。」
「ユーロ圏の経済成長は引き続き弱い。」
「すべての非標準的措置は一時的なもの。」
「ECBは必要なら断固かつ時宜を得て行動できる。」
「物価安定を達成するためのすべての能力を維持する。」
「不透明感の高まりが信頼感とセンチメントを圧迫している。」
「景気見通しへのリスクは依然として下方向。」
「ユーロ圏経済は穏やかに回復すると予想。」
「インフレリスクは中期的に概ね均衡。」
「インフレ率は年内に一段と低下する。」
「金融市場・商品相場が成長の下振れリスク。」
「ECBは市場操作実施でEFSF/ESMのエージェントとして機能する用意がある。」
「2回の長期資金オペの効果伝達には時間がかかる、信用フローは依然弱い。」
「ECBが特定セクターに資金を注入できるという考えは誤り。」
「ユーロ圏にデフレは存在せず。」
「利下げ決定は英中銀、中国中銀との協調行動ではない。」
「今回の決定は全会一致。」
「金融環境、1か月前より緊張が若干緩和。」
「アイルランドの市場復帰は成功。」
「追加長期資金オペやその他の非伝統的措置に関する協議はなかった。」
「ユーロ圏からの資金流出の兆候はみられていない。」
「現在の状況はまちがいなく2008年ほど悪くはない。」
「中銀預金金利をマイナスにするという討議はなかった。」
BOE金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
ECB金利は、
市場予想どおりとはいえ、利下げということで
一応悪材料です。サプライズは皆無。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
前回の総悲観という感じの内容とは異なり、
いくらかは希望が見える内容でした。
(前回は、例のギリシャ再選挙の前でした。)
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、
・ECB金利でも、材料織り込み済みで反応無く、
・ドラギ会見でも、特に反応無し
となるのが自然に思えます。
(要は、明日米国の雇用統計を控えていることもあり、さほど動かない展開になりそう)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:00が日本時間20:00 BOE金利
ユーロドル1分足
今月もファンダメンタル分析(笑)一切無視のメチャクチャ相場でした。
まず、BOE金利はほとんどマーケットの反応無し。
まあ、何のサプライズも無い、予想どおりの材料だったので、
「材料織り込み済み」ということで理解できます。
そして次にも、何のサプライズもないECB金利発表。
これも当然「材料織り込み済み」でスルーかと思いきや、
マーケットはなぜか暴落で反応。
「材料織り込み済み」って何だろう?という感じで
カウンターも全くなく、元気よく暴落しました。
結局、これがトレンドだ、という事なのだと思います。
その後のドラギ会見でも、さらなる続落となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが、
これが、生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
サプライズのない弱気材料に対して、
マーケットは下落で反応しました。
典型的な弱気相場です。
明日に米国の雇用統計を控えているにもかかわらず、
マーケットは全力で売ってきました。
明日の米雇用統計もかなり大荒れになりそうで、
今からとっても楽しみです。
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