2012/05/03 (木)
20:45 ECB政策金利
結果 1.00% 市場予想どおりで何のサプライズもない
予想 1.00%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「経済見通しに下向きリスク。」
「インフレ率、2012年は2%を上回る水準に留まる見通し。」
「最近のデータは、不透明感の広がりを裏付けている。」
「2012年は緩やかな回復が予想される。」
「経済見通しへの下振れリスクは、債務危機や実態経済への波及に関連。」
「エネルギー価格の上昇が賃金・企業利益・物価全般に及ぼす影響の兆候を特に注意。」
「インフレリスクはおおむね均衡。」
「原油・税からの短期的なインフレ上振れリスクが存在。」
「予想より弱い経済情勢によるインフレ下振れリスクが存在。」
「異例の措置はまだ100%の影響をもたらしていない。」
「マネー・信用データ、金融状況の全般的な安定化を確認。」
「この日の会合では利下げを討議しなかった。」
「物価動向は、引き続き物価安定に合致すると予想。」
「ECBの政策は緩和的。」
「数カ国はさらに野心的になる必要がある。」
「ユーロ圏内の格差是正の役割は各国政府にある。」
「LTROは大きな信用逼迫を回避するのに役立った。」
「スペインは多大な努力をした。」
「成長協定と財政協定に間に矛盾はない。」
「基調的な物価圧力は引き続き限定的となる見通し。」
「インフレ率は2013年に2%を下回る水準に低下する見通し。」
「1月以降、銀行の預金ベースの改善を確認。」
「いかなる出口戦略も時期尚早。」
「経済見通しは一段と不透明になった。」
「ECBは事前にコミットしない。」
「ECBの債券買い入れプログラムは永続的でも無制限でもない。」
「流動性は潤沢。」
「金融政策スタンスについて幅広く討議した。」
「イタリアは良い軌道に乗っている。」
「ECBの基本シナリオは段階的な景気回復。」
「4月の指標は基本シナリオを変更するのに十分な兆候は見られず。」
「LTROの効果が薄れているとするのは時期尚早。」
「政治関連にはコメント控える。」
「出口戦略は時期尚早であるとの見解で全会一致。」
「EFSFの機能、期待と必要性を満たしていない。」
「経済評価について来月、より明確にする。」
ECB金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
前回と同様、悲観的な内容が散見されました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表では材料織り込み済みで動きようがなく、
・ドラギ会見で、じわじわとユーロ売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間20:45 ECB金利
ユーロドル5分足
ECB金利ではマーケットはほとんど反応は有りませんでした。
サプライズが一切無かったので、常識的に考えて理解できます。
そしてその後、ドラギ会見開始とともに、
滅茶苦茶な乱高下スタート♪
ユーロドルは、
いきなり安値をぶちぬいたかと思えば、
突如強烈なカウンターが湧いて高値をぶち抜き、
乱高下モードに突入。
最終的には、指標発表前の水準に落ち着きました。
ユーロドル以外の通貨ペアでも、
概ね元の水準に戻りました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが、
これが、生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
安値、高値をぶちぬく乱高下の後、
元の水準に戻るというのは、
強烈な売り買いのエネルギーの拮抗を意味します。
パターン分析でいえば、ダイヤモンド・フォーメーションです。
フォーメーション分析 その7 ダイヤモンド・フォーメーション
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2009/08/7fx121.html
このエネルギーの収束が放たれると、
一気に暴力的なトレンドが出ることが多いです。
今晩の米雇用統計は恐ろしいことになりそうで、
とっても楽しみです。
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