2012/04/04 (水)
20:45 ECB政策金利
結果 1.00% 市場予想どおりで何のサプライズもない
予想 1.00%
現行 1.00%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「景気判断は前月からほとんど変わらず。」
「2012年のインフレ率は2%以上の水準に留まる見込み。」
「上振れリスクもある。」
「物価動向は、引き続き物価安定に合致すると予想。」
「情報はおおむねユーロ圏経済の安定化の兆候を示している。」
「ユーロ圏の経済見通しは下振れリスクにさらされている。」
「年末までは経済活動の緩やかな回復が予想される。」
「物価安定への上振れリスクに機動的に対処するすべての手段が利用可能。」
「債券市場の緊張、高失業率が引き続き成長の勢いを抑制する見通し。」
「成長への下振れリスク、債務危機と商品価格に関連。」
「ユーロ圏のインフレ率、2013年初めに2%未満に低下へ。」
「二次的影響の兆候に注意をはらう。」
「今後数年のEU基準CPIへのリスクは概ね均衡。」
「原油価格と増税が短期的なインフレ上振れリスク。」
「インフレの下振れリスクは予想より弱い経済成長。」
「3年物資金供給の全面的影響を把握するには時間が必要。」
「出口戦略の議論は時期尚早。」
「ECBの資金供給が銀行を人為的に存続させているとの懸念はあたらない。」
「銀行は強化に向けて利益を留保すべき。」
「二次的影響が顕在化すれば、機動的に対応。」
「どのギリシャの銀行が存続可能か評価中。」
「ドイツの賃金交渉についてはノーコメント。」
「インフレに関する表現を強めてはいない。(ECBはインフレをより懸念しているか、との質問に)」
「銀行がECB依存症になっている兆候はみられない。」
「3年物資金供給オペ、銀行に機動的なレバレッジ解消の時間を与えていることが最大の成果。」
「ECBの資金供給を受けられないギリシャの銀行は、緊急流動性支援の活用も。」
「歴史的にみて、インフレと失業率との間に長期間維持されるトレードオフ関係はない。」
「ユーロ圏内の不均衡が構造的なものであれば、金融政策に可能なことは多くない。」
「きょうの理事会で金利変更については討議しなかった。」
「カバードボンド買い入れ、現在の状況で適切かどうか判断するため注視する。」
「3年資金供給オペは古典的な非常時の金融政策。」
「本日の金利決定は全会一致。」
「若者の高失業率解消には労働市場の改革が不可欠。」
「スペイン債入札の不調は政府に改革求める声のあらわれ。」
「救済国保証の銀行債、各国中銀が担保不適格とできるようにしたのは、リスク拡大防止が目的。」
ECB金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
前回が希望あふれる内容だったのに対して、
やや悲観的な内容が散見されました。
特に「インフレ率が2013年初めに2%未満に低下」
というのは前回の会見では無かったもので、
やはりどちらかと言うと全体的に弱気の雰囲気ただよう会見となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表では材料織り込み済みで動きようがなく、
・ドラギ会見で、じわじわとユーロ売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは13:45が日本時間20:45 ECB金利
ユーロドル5分足
ECB金利ではマーケットはほとんど反応は有りませんでした。
サプライズが一切無い材料だったので、常識的に考えて理解できます。
そしてその後、ドラギ会見で下落トレンド開始かとおもいきや、
それまでの下落の流れがピタッと止まり、
保合となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると全く意味がわかりませんが、
これが、生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
ドラギ会見はどちらかと言うと悲観的な内容で、
ユーロは下落してもおかしくなかったわけですが、
実際には下落しませんでした。
下げ止まり感が漂う反転地合いのように思えます。
とりあえず、金曜日の米雇用統計のマーケットの反応に
注目したいと思います。
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