■逆相関
ドル円116.98BUYは、117.91で利益確定ストップ。
その後指し値を置いていたのが引っかかって平均117.62BUYで約定した。
私の相場観は、ドルブルを維持する。
が、このまま青天井なのかというと、
ユーロドルとの相関で、そうでもないようにも思う。
↓の図をご覧いただければ分かると思うが、
ドル円116.98BUYは、117.91で利益確定ストップ。
その後指し値を置いていたのが引っかかって平均117.62BUYで約定した。
私の相場観は、ドルブルを維持する。
が、このまま青天井なのかというと、
ユーロドルとの相関で、そうでもないようにも思う。
↓の図をご覧いただければ分かると思うが、
1997年〜1998年夏までは、
アジア通貨危機、日本破綻論などの強烈なファンダメンタルズで、
円がとことん売られた。
また、その反動かわからないが1999年まで円が買われている。
このときは、逆相関がみられないが、
その時以外は、概ね逆相関と言ってよい。
本来ならば、ドル円とユーロドルは、独立した別の動きをしてしかるべきである。
しかし、この【ドル円とユーロドルの逆相関】は、
かなり強力な支配力を持つ信念と思われる。
残念ながらチャートから見て事実なのでしょうがない。
で、ユーロドルだが、暴落すると考えている人は、あまりいない。
むしろ、力強く上昇すると考えている人が大半と思われる。
そして、日本も、景気回復の軌道に乗っている。
量的緩和解除も決定された。
また、今年は米国議会中間選挙があり、ドル安の政治的圧力が連想される。
住宅バブルも頂点を過ぎ、下降に向かっている(?)
これらのファンダメンタルズから導かれる解は、
ユーロドル↑
ドル円↓
これが、円高派投機家の思考ロジックと思われる。
自然で、無理のない結論だ。
欧米の投機家がしつこくドルを売るのも、ファンダメンタルズ上の立派な根拠がある。
実際、ファンダメンタルズ分析をしている人は、
円高ユーロ高を予想している人が、大半だろう。
テクニカルの観点から見ても、
ユーロドルが落ちにくいのであれば、円安も頭が重いという結論にならざるを得ない。
しかし、ここ数日のチャートからは、
相場は円安に行きたがっている、或いは円高には行かせない、
というメッセージが伝わってくる。
そしてユーロドルは、それに嫌々つきあっているという感じがする。
WHY???なぜドル円が上がって、ユーロドルが下がってるんだ????
おそらく世界中のファンダメンタリストがそう思っているはずだ。
為替王氏は、それでも、ドル円は上の月足下降トレンドラインをぶち抜く、と断言する。
前からずっと言っている。
実現したら、これは相当凄いことだ。
チャート信者の私としては、理屈抜きで、相場について行くしかないと思っている。
■平均への回帰
AUDNZDは、私の未熟さが暴露された、完全な失敗トレードだ。
一回目のテクニカル逆行で損切らなかったのもダメだし、
ナンピンしたのも愚劣というほかない。
しかし、このまま乖離を無視して上昇するのかということについても大変に興味がある。
上昇し続けたら、当然ながら損切りである。
その場合は、授業料として諦める。
平均回帰というのはテクニカル信者にとって重い信念の一つで、
バブル崩壊、上昇トレンドでの途中の調整も、平均回帰現象のひとつと考える。
昨年9月以降に示現した円安バブルも、その例外ではなかった。
当時、みんなが、円は青天井で安くなる、
NZDは青天井で高くなる、と信じていた。
それに警鐘を鳴らした者は、哀れな目で見られたものだ。
しかし、結局バブルは破裂して、平均に回帰した。
なぜだか理由はよく分からないが、
サイコロを充分な回数振ると6分の1の確率で1が出るし、
男女は統計的に見ればほぼ1:1の割合で生まれてくる。
繁栄の絶頂を極めたローマ帝国や中国の無数の覇権王朝は例外なく滅びたし、
たかだか500年前には荒野にすぎなかった米国は世界最強の国家になり、
そして今凋落にさしかかっている。
去年12月頭の時点では、多くの人がNZD円は青天井と信じていた。
しかし、今では目も当てられない惨状。
なぜだか理由はよく分からないが、この世界は平均に回帰するようにできている。
チャート信者の多くはそう狂信しているのである。
そしてこの平均回帰という原理こそが、
オシレーター分析という思想を支える根本原理となる。
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