世界の通貨別取引シェアを調べてみた。

BIS(Bank for International Settlements 国際決済銀行)が3年ごとにまとめているレポートがある。


Central Bank Survey of Foreign Exchange and Derivatives Market Activity(PDFファイル)

http://www.bis.org/publ/rpfx05.htm

これによれば、

通貨シェア(2004年) %(計200)
USD 88.7
EUR 37.2
JPY 20.3
GBP 16.9
CHF 6.1
AUD 5.5
CAD 4.2
NZD 1.0

 

通貨ペアごとのシェア(2004年) %(計100) 日平均取引量(億ドル)
EUR/USD 28 5010
USD/JPY 17 2960
GBP/USD 14 2450
AUD/USD 5 900
USD/CHF 4 780
USD/CAD 4 710
EUR/JPY 3 510

である。
公式発表だけで、これだけのすさまじい額が毎日取引されている。
ちなみに全体では、一日平均して17,730億ドル、日本円にして190兆円近い取引量だったようだ。

そして、これから言えることとして、
まずドルが明らかに主軸である(あった)こと、
取引通貨ペアとしては、ユロドルが圧倒的に取引量が多いこと、である。

一方、圧倒的に取引量の少ないクロス円、
例えばポンド円のレートはどうやって決まるかというと、
ドル円のレートとポンドドルのレートで決まると言える。
具体的には、ドル/円 x ポンド/ドル =(分子・分母のドルを消去して) ポンド/円
となる。
ポン円.GIF

クロス円の中でも取引量が多いと言われるユーロ円でさえも
シェアはたった3%である。
東京市場では、ユーロ円やポンド円のレートが
ユーロドルやポンドドルやドル円に影響を与えることも
多少はあるかもしれないが、
基本的に、クロス円のドルストレートへの影響は、限定的と言える。
(*NZDのような超マイナー通貨は、少なからず影響があるかもしれないが。)

何が言いたいかというと、日本人はとかく円を基準に為替レートを考える傾向があるが、
ドルストレートで考えないと、為替変動の本質はつかめないのではないかということだ。