記事カテゴリ: 今週の超重要イベント&注目のテクニカルポイント

2008年6月15日

BOE議事録の週 ドル買い戻し継続か 一目均衡表で日柄分析してみました

今週の超重要経済指標・イベント

Mon Jun 16 
18:00  EUR  Core CPI 消費者物価指数
21:30  USD  Empire State Business Conditions Index  NY連銀製造業景気指数
22:00  USD  TIC Net Long-Term Transactions 対米証券投資
23:00  USD  Fed Chairman Bernanke Speaks  バーナンキ発言
 ※最近バーナンキの爆弾発言が多いので注意。

  

Tue Jun 17 
10:30  AUD  RBA Meeting Minutes (豪) RBA議事録    
17:30  GBP  CPI 消費者物価指数
18:00  EUR  German ZEW Economic Sentiment ZEW景況感調査
21:30  USD  Housing Starts  住宅着工件数
21:30  USD  PPI 生産者物価指数
  

Wed Jun 18 
17:30  GBP  MPC Meeting Minutes BOE議事録
 ※完全に予想通りでもなぜか乱高下します

  

Thu Jun 19 
3:30  GBP  BOE Governor King Speaks  キング発言   
16:30  CHF スイス中銀政策金利発表  
17:30  GBP  Retail Sales 小売売上高
20:00  CAD  Core CPI 消費者物価指数
21:30  USD  Unemployment Claims 新規失業保険申請件数
    

Fri Jun 20 
3:30  USD  FOMC Member Kohn Speaks コーン発言  
21:30  CAD  Core Retail Sales 小売売上高

参考:Forex Calendar @ Forex Factory(日本時間はGMT+9、DST OFF)       

■相場観

   

■ドル円

  

≪月足≫

at488.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

  

月足はいよいよ1995年4月安値79.75を起点とする

ファンラインの第三線(約108)に接触。

円安波動の最終戦争到来。

ファン理論についてはこちらで解説しています。

   

エリオット波動理論による分析でも、

1995年4月安値79.75を起点とするトレンドラインが重要な意味を持つ。

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。

   

残念ながら月足ベースでブレイクアウトが確定。

  

基本トレンドは弱気に確定。

これから数年は、基本戦略は戻り売り。

  

数年かけて80円を目指す下降トレンドが続くと考える。

   

    

≪週足≫

at476.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

  

週足は安値を切り下げ、下降波動確定。

基本戦略は戻り売り。

  

日足で買いサインが点灯し、

大暴落の序章は終わったように思える。

110程度までの戻りは十分あり得るだろう。

   

しかし、これは長期下落トレンドの調整局面と見る。

大暴落の第二章が、再び始まると考えて居る。

ファン理論にしたがって、110程度まで戻れば叩き売ってみたい。

   

また、124.13(2007年最高値)→95.73(2008年3月安値)のフィボナッチリトレースメントは

fibo2008.gif

であり、やはり半値戻し(50%)の110円が重要なテクニカルポイントとして浮上する。

110円前後に要注目だ。

    

≪日足≫

at477.JPG

at478.JPG

   

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

平均足の見方はこちらで解説しています。   

   

一目均衡表の雲も突破し、三役好転示現。

テクニカル分析的には、地合いは上昇トレンド。

   

一目均衡表の教科書通り、雲の上で力強い上昇。

一目均衡表は、本当に凄いと思う。

   

ところで、経済ファンダメンタルズを見ると、

雇用統計もボロボロであり、米経済は全く良くない。 

しかし、現実にはいつの間にやらドル高トレンド。

ファンダメンタルズ分析ではこのドル高を全く説明できない。

(無理矢理説明しようと思えば説明できるのでしょうが。)

ニュースのたぐいを見るだけでは、相場では勝てないとつくづく思う。

   

【戦略】

102.79 10万ドル 買い アホールド

利益確定ストップを置いて放置。

110手前で利食いドテン売りの予定。

   

なお、日柄の分析から6月13日~6月30日前後の転換を想定している。

特に、今年安値3/17から一巡となる6/30に要注目。

  

おまけ 一目均衡表 日柄分析(計算ファイルは、メルマガのおまけについています)

at492.JPG

at491.JPG

  

   

■ユーロドル

  

月足

at479.JPG

   

週足 

at489.JPG

安値を更新すれば、ダウ理論上、ダウントレンドに転換。

     
 

日足

at480.JPG

   

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。

   

【コメント】

史上最高値1.6019を示現してから、材料も何もないのに突然大暴落。

水面下で我々一般大衆の知らない「何か」が進行しているのだろう。

    

週足の流れに変化が顕れている。

安値を下抜けば、ダウ理論上トレンド転換となり、

深い調整になる可能性あり。

     

【戦略】

1.5511 20万ユーロ → 同値撤退。

しばらく様子見。

買いチャンスをじっくりと待ちたい。

   

   

■FRB ドルインデックス

FRB: Foreign Exchange Rates, Web-Only Daily Update

FINEXドルインデックス

前代未聞の歴史的超ハイパードル安。

at484.JPG

at483.JPG

    

ドルが歴史的大暴落。

奈落の底で転げ回っている。

   

我々は今まさに、歴史を目撃している。

諸行無常、おごれるものは久しからず、である。

   

祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。

娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。

おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし。

たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ。

『平家物語』 より

as224.JPG 

   

しかし、永遠の上昇が幻想であるのと同じで、

永遠の暴落もまた、幻想である。

  

嵐も永遠に続くわけではなく、

嵐が過ぎ去った後には、美しい虹が空を飾る。

rainbow.jpg

    

厳しい冬も永遠に続くわけではなく、

冬のあとには、草花が生い茂り鳥たちが舞う春が訪れる。

spring.jpg

   

山高ければ谷深く、

谷深ければ山高し。

   

嵐が激しければ激しいほど、その後の虹は美しい。

ドル安も永遠に続くわけではなく、やがて反転する。

   

    

■今週の未来レート

GCI Real-Time Forex Quotes (未来レート1)

SAXOリアルタイムクオート、チャート(未来レート2)

Yahoo! Finance クオート (未来レート3)

OANDA FXTrade(未来レート4)

Yomiuri On-Line (ロイター配信レート)(未来レート5)      

   

   

■今週の相場格言

Q:なぜトレーダーは損失を被ることがあるのでしょう?

ブレイク: 第一に、ほとんどのトレーダーたちは

勝てる戦略を持っていません。

第二に、勝てる戦略を持っていても、

多くのトレーダーはその戦略を遂行していないのです。

トレーディングは人間の弱い性質の部分にプレッシャーを加え、

各人のアキレス腱を探し求めているように思えます。 

『新マーケットの魔術師』 
第四章 堅実性の覇者 ギル・ブレイクより

    

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