先ほど、メルマガ最新号
「FX・株のテクニカル分析入門 第8号
移動平均線を使ったストラテジー その5 移動平均乖離率」
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第7号
移動平均線を使ったストラテジー
その4 平均への回帰
こんばんは。FXTECです。
本日は、テクニカル分析における重要な哲理の一つである
「平均への回帰」
をご紹介します。
■ 平均への回帰?何やそれは?
●サイコロ
サイコロを600回振ります。
そのうち「1」が出る回数は、
1回、
100回、
500回
のうちどれが一番近いでしょうか。
理論上は、各目の出る確率が1/6なので、
600÷6=100回に近い数字になるはずです。
実は、私が中学生の時に、数学の授業で同様の実験があったのですが、
いずれの目も実際に100回に近い回数になって
「机上の空論じゃなくて、本当に理論値に収束するんだ!」
と妙に感心した記憶がありますが、
冷静に考えると、非常に不思議な現象です。
●男と女
日本人は、126,149千人います。(平成18年11月1日)
男と女、何人ずついると思いますか?
政府の統計によれば、男性は61,562千人、女性は64,587千人です。
(人口推計月報 http://www.stat.go.jp/data/jinsui/tsuki/index.htm)
やや女性の方が多いですが、男女比は、約1:1です。
理論上は、父親の精原細胞から1:1の割合で分裂してできた
X染色体(女性の元)を有する精子と、Y染色体(男性の元)を有する精子が、
卵子(X染色体を持つ)に結合する確率は
約50%:50%というのはわかります。
(X-Xで女性、X-Yで男性になる)
しかし、実際に約1:1で男女がいるのを統計で見ると、
当たり前のことではありますが、実に不思議な感じがします。
※性染色体
●歴史
人類の歴史を見てみましょう。
・栄華を極めパックス・ロマーナを現出させた大ローマ帝国、
・中国で興亡した無数の大帝国(秦帝国、唐帝国など)
・パックス・ブリタニカ時代を築き上げ、巨大な富と権勢を誇った大英帝国、
・強固な幕藩体制で、日本のほぼ全土を実効支配した徳川江戸幕府、
等々。
数え上げればきりがありませんが、
それら繁栄の絶頂を極めた無数の帝国は、
まさに盛者必衰、夢幻のごとく消えてゆくか、
あるいは凋落していきました。
祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず 唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ 偏に風の前の塵に同じ。
『平家物語』
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、
久しくとどまりたるためしなし。
世中にある人と栖(すみか)と、又かくのごとし。
『方丈記』
三代の栄耀一睡の中にして、
大門の跡は一里こなたにあり。
秀衡が跡は田野に成て、金鶏山のみ形を残す。(中略)
「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、
笠打敷て、時のうつるまで泪(なみだ)を落し侍りぬ。
夏草や 兵どもが 夢の跡
『奥の細道』
現在、世界最強の軍事力で天下に覇を唱えている米国ですが、
(パックス・アメリカーナ)
EU、中国の台頭でその影響力は低下する一方です。
何百年後、何千年後かには、世界地図からその名が消滅しているかもしれません。
また人類の歴史にとどまらず、かつて(2億3000万年前~6500万年前)
1億年以上も地上の王として君臨した恐竜ですが、
6500万年前に絶滅しました。
●平均への回帰
当然、部分的には"ばらつき"(このばらつきを「ボラティリティ」といいます)はあります。
しかし理由はよくわかりませんが、
この世界、宇宙は、全体として見ると、
平均値に回帰するようにできているようです。
平均から逸脱したものは、やがて平均に回帰する。
これを株価、為替等の価格変動についても敷衍するのが、
テクニカル分析における平均回帰という思想です。
参考:平均への回帰 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%9D%87%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%9B%9E%E5%B8%B0
■ はいはい、そうですか。理屈はもうええから、具体的にどうやって儲けたらええんや?
↓のチャートを見ると、何か法則らしきものが見えないでしょうか。
ドル円 SMA89、SMA89乖離率
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/kairi01.JPG
ユーロ円 SMA89、SMA89乖離率
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/kairi02.JPG
ポンド円 SMA89、SMA89乖離率
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/kairi04.JPG
ポンドスイス SMA89、SMA89乖離率
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/kairi03.JPG
特に、赤い移動平均線から、黄色い価格のラインが乖離(離れた)
ところにご注目ください。
乖離した後、価格はどういう値動きをするでしょうか。
この移動平均乖離率について、来週詳しくご紹介します。
■ テクニカル分析ツール
移動平均線を簡単に表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、以下の四つを用途によって使い分けるの
がいいと思います。
いずれも無料なので、4つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
★ 外為どっとコム リアルタイムチャート
一目均衡表、ポイント&フィギュア、ローソク足型を見るときは
ここのチャートを使っています。
移動平均はSMAしか表示できません。
移動平均乖離率の表示はできません。
口座開設で無料で使えます。
→http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
★ マネーパートナーズ ハイパースピード
口座開設&入金で無料で使えます。
移動平均はSMAしか表示できません。
移動平均乖離率の表示が可能です。
→http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
★ GFT DealBook
単純移動平均、指数平滑移動平均、修正移動平均、三角形移動平均、
加重移動平均が使えます。
移動平均乖離率の表示が可能です。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
★ MetaTrader 4
単純移動平均、指数平滑移動平均が使えます。
適当なMetaTrader採用ブローカーでデモ登録すれば無料で使えます。
ポイント&フィギュアは表示できません。
また、MACDは表示が特殊、移動平均乖離率はデフォルトでは表示できないので
特殊なカスタマイズをする必要があります。
→MetaTrader系業者さん http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?MT
■ 次回予告
次回は、移動平均乖離率について詳しくご紹介します。
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