先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第434号
エリオット波動論再入門 46
修正波14 ランニングフラットの実例
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第433号
エリオット波動論再入門 45
修正波13 ランニングフラット
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こんばんは。
FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
エリオット波動論再入門 45 修正波13 ランニングフラット
をご紹介いたします。
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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?
エリオットとは、
米国の伝説のテクニカルアナリスト
Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif
のことです。
一見して真面目そうな方です。
エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、
メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、
重病に罹り、58歳で退職。
その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、
その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。
その後1938年(第二次世界大戦直前)、
エリオットが書いた論文をまとめた
「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)
が出版されました。
現在広く知られているエリオット波動理論は、
この「The Wave Principle」に基づいています。
■はいはい、で、修正波ってなんだっけ?
修正波の概要については、
こちらの過去ログをご覧下さい。
エリオット波動論再入門 5 波のモード MotiveとCorrective
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2014/11/_5_motivecorrective_fx_39.html
修正波には、大きく分けて以下の4種類があります。
●ジグザグ
(5-3-5 シングル、ダブル、トリプルの3つのタイプを含む)
●フラット
(3-3-5 レギュラー、拡大型、ランニングの3つのタイプを含む)
●トライアングル
(3-3-3-3-3 3つの収束型[上昇・下落・対称]と
ひとつの拡大型[逆対称]を含む4つのタイプ)
●複合型
(ダブルスリーとトリプルスリーの2つのタイプ)
■はいはい、で、フラットって何だっけ?
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/elliot-flat.png
「フラットの修正波形は、
連続する副次波が 3-3-5 になるという点で
ジグザグとは異なる。
最初のアクション波である A波 には、
ジグザグのときのように
完全な5つの波として展開するだけの十分な下落の勢いはなく、
したがってリアクション波であるB波も当然のことに
相場を逆方向に強く引っ張っていくだけの力を欠いているようであり、
A波の始点近くで終了する。
また、C波も一般には
ジグザグ波としてA波の終点を大きく超えることはなく、
その水準をわずかに超えたところで終了する。
(中略)
その基本的なトレンドの勢いが強いほど、
フラット修正は短くなる。
衝撃波の第4波がしばしばフラットになるが、
第2波がフラットになることはほとんどない。」
以上、『エリオット波動入門』より引用
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?elliot2014
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/elliot-flat.png
修正波の一種である「フラット」は、
「ジグザグ」と同様にA-B-Cの三波動構成です。
しかし、その内部は「ジグザグ」とは異なり、それぞれ、
3波-3波-5波で構成されるものとされています。
そして
・レギュラーなフラット(Regular Flat)
・拡大型フラット(Irregular Flat)
・ランニングフラット(Running Flat)
に分類されます。
メインの推進方向へのエネルギーが強すぎて、
調整過程に歪みが出たパターンと言っても良いかもしれません。
(拡大型フラット、ランニングフラットなど、明らかに異常)
逆に言えば、これらのフラット系調整が示現した場合には、
メイン推進方向への、莫大なエネルギーの埋蔵が予測されるので、
調整過程終了後には、
巨大なトレンドの発生に期待が持てるということになります。
■はいはい、で、「ランニングフラット(Running Flat)」って何やねん?
「われわれが「ランニングフラット(Running Flat) 」と呼ぶ
3-3-5パターンの珍しいタイプでは、
B波は拡大型フラットと同じく、A波の始点を大きく超えるが、
C波はそのすべての距離を動くことができず、
A波の終点の水準までは届かない。
これは明らかにメジャートレンドの方向の力が強いので、
その方向のパターンが歪んでしまったケースである。
このパターンも常に重要ではあるが、
とりわけランニングフラットが出現し、
その小さな区分の波動がエリオットのルールに合致している
と結論づけられたときは重要である。
例えば、予想されるB波が
3つの波ではなく5つの波に分かれるとすれば、
B波は次の大きな段階の衝撃波の
最初の上昇波である可能性が高い。」
以上、『エリオット波動入門』より引用
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?elliot2014
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/elliot-flat.png
《コメント》
上昇5波動が続いてきて、
さらにもう一波動追加するような、
奇妙な修正波です。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/elliot-flat.png
高値を切り上げ、安値も切り上げで、
これを修正波と呼んで良いのか不思議ですが(笑)、
理論的にあり得るということのようです。
なお、パターン分析でいう「フラッグ」フォーメーションと
似ておりますが、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads02/flag002.png
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/bw_uploads02/continuation_1.png
教科書的には、上昇トレンドでは下降フラッグが示現するものと
されているので、
「フラッグ」とは別物のようです。
※フォーメーション分析入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat128/
フラッグ
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2009/08/11_fx125.html
エリオット波動理論の「ランニングフラット」は、
上昇トレンドに追加して、
さらに上昇フラッグが調整段階の修正波として
示現するというものです。
こんなモン本当にあるのかよ!机上の空論だろ!という感じですが、
次号、実際のチャートで検証してみたいと思います。
なお、チャートにつきまして、
エリオット波動理論では終値を重視します。
この点、為替の日足分析で注意すべき点として、
為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、
本質的に日足の始値、終値という概念がありません。
そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を
日足の終値にするのが良いとされています。
この点、
FXプライム byGMO
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DMM.com証券
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(以上、すべて無料で使えます)
などは、日足の終値がニューヨーク終値なので
ローソク足確認用におすすめです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
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【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
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日足で利用するには色々と知識が必要です。
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その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
■ 次回予告
次回は、
エリオット波動論再入門 46 修正波14 ランニングフラット実例
をご紹介いたします。
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