先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第403号
エリオット波動論再入門 15
プライマリー Primaryとキチン循環
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第402号
エリオット波動論再入門 14
Cycle とクズネッツ、ジュグラー循環 2
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こんばんは。
FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
エリオット波動論再入門 14 Cycle とクズネッツ、ジュグラー循環 2
をご紹介いたします。
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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?
エリオットとは、
米国の伝説のテクニカルアナリスト
Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif
のことです。
一見して真面目そうな方です。
エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、
メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、
重病に罹り、58歳で退職。
その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、
その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。
その後1938年(第二次世界大戦直前)、
エリオットが書いた論文をまとめた
「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)
が出版されました。
現在広く知られているエリオット波動理論は、
この「The Wave Principle」に基づいています。
■はいはい、で、サイクルってなんやねん?
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2014/eli-cycle.png
「すべての波は相対的な規模や段階によって分類される。
波の段階は、
構成部分の波、近隣の波、周囲の波などと比較した
その規模と位置によって決定される。
エリオットは時間足に見られる最も小さな波から、
それまでに入手したデータからその存在が推測できる
最も大きな波に至るまで、
9つの波の段階に名称を付けた。
彼が名付けた最大規模のものから最小規模のものに至る
それらの波の段階とは、
グランドスーパーサイクル、
スーパーサイクル、
サイクル、
プライマリー、
インターミーディエット、
マイナー、
ミニュット、
ミニュエット、
サブミニュエット
の9つである。
サイクル波はプライマリー波に細分され、
さらにプライマリー波はインターミーディエット波、
インターミーディエット波は
マイナ一波とサブマイナ一波にそれぞれ細分される。
(中略)
大切なことは正確な名称ではなく、
相場の大きな流れを知ることである。
それ以降の出来事が常にその波の段階を明らかにしてくれる。」
以上、『エリオット波動入門』より引用
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《コメント》
サイクル Cycleとは、
約10年~20年前後の波動周期のことです。
いわゆる
・「クズネッツ波動」(約20年周期、建設投資により発生)
・「ジュグラー循環」(約10年周期、設備投資により発生)
と一致する波動です。
■クズネッツ?クズのネット?なんじゃそりゃ?
本日は、「クズネッツ波動」についてご紹介いたします。
クズネッツ波動とは、
約20年周期の経済循環のことで、
アメリカの経済学者サイモン・クズネッツ(Simon Kuznets 1901-1985)によって、
1930年にその存在が主張されました。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/kuznets.jpg
前回までにご紹介しました、
コンドラチェフ波動とジュグラー循環は、
経済学者シュンペーター(1883-1950)の
「景気循環の理論(Business Cycles)」(1939年)のなかで
紹介されていますが、
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/Joseph_Schumpeter.jpg
このクズネッツ波動は、同書の中で触れられていません。
そのせいか分かりませんが、
クズネッツは、シュンペーターの景気循環論に対して
批判的だったと言われています。
なお、この経済循環は、
住宅や商工業施設の建て替えなど、
建設投資の周期に起因すると言われています。
なお、チャートにつきまして、
エリオット波動理論では終値を重視します。
この点、為替の日足分析で注意すべき点として、
為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、
本質的に日足の始値、終値という概念がありません。
そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を
日足の終値にするのが良いとされています。
この点、
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(以上、すべて無料で使えます)
などは、日足の終値がニューヨーク終値なので
ローソク足確認用におすすめです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
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■ 次回予告
次回は、
エリオット波動論再入門 15 プライマリー Primary
をご紹介いたします。
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