記事カテゴリ: FXテクニカル分析入門メルマガ バックナンバー一覧 , コポック指標Coppock indicator 入門

2010年10月31日

Coppock indicator コポック指標 3 売買サインと検証 【FX・株のテクニカル分析入門 第185号】

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以下は前号のバックナンバーです。

   

FX・株のテクニカル分析入門 第185号

Coppock indicator コポック指標 3 売買サインと検証

  
   
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こんばんは。FXTECです。
   
いつもご愛読ありがとうございます。
   
感謝します。
  
  
  
さて、テクニカル分析および現代金融工学で重要な概念である、
  
「フラクタル fractal」ですが、
  
その概念を提唱されたブノワ・マンデルブロ博士(Benoit B. Mandelbrot, 1924-2010)が、
  
先週10月14日、米マサチューセッツ州のケンブリッジで亡くなられました。
  
ブノワ・マンデルブロ - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%8E%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AD
  
ご冥福をお祈りいたします。
   
  
フラクタルについてはこちらで分かりやすく紹介されています。
   
フラクタル  万物のデザインの数学
http://kamakura.ryoma.co.jp/~aoki/paradigm/furactal.htm
   
フラクタル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%AB
   
Fractal - Wikipedia, the free encyclopedia http://en.wikipedia.org/wiki/Fractal
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fractale.png

fractale.png
  
  
フラクタルは、テクニカル分析でも非常に重要な考え方です。
   
チャートはまさにフラクタルな自己相似構造で、
  
年足、月足、週足、日足、時間足、分足、秒足それぞれが
  
栄枯盛衰、諸行無常の物語を織りなしています。
   
ボリンジャーバンド ボラティリティ・ブレイクアウト戦略
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2007/04/fx3.html
  


エリオット波動理論においても、
  
波動の自己相似構造、フラクタル構造論がその核心に据えられています。
  
エリオット波動理論 【2】 エリオット波動原理の基本原則
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2007/12/_fx36.html
  
エリオット波動理論 ロガリズミック・スパイラル
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2008/02/13fx47.html
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/logarithmicspiral.jpg

logarithmicspiral.jpg
  
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Brassica_romanesco.jpg

Brassica_romanesco.jpg
  
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:NautilusCutawayLogarithmicSpiral.jpg

793px-NautilusCutawayLogarithmicSpiral.jpg
  
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Low_pressure_system_over_Iceland.jpg

692px-Low_pressure_system_over_Iceland.jpg
  
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Messier51.jpg

800px-Messier51.jpg
  
とても面白い概念なので、是非上記参考リンクをご参照ください。  
  
   
  
   
さて、もう一点お知らせがありまして、
  
FXプライム byGMOの人気ツール、ぱっと見テクニカルですが、
  
先般、その使い方のご紹介記事を書かせていただきました。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2010/10/fx_52.html
  
よろしければご参照ください。
  
  
  
    
さて、本日は
  
Coppock indicator コポック指標 3 売買サインと検証
       
をご紹介します。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5072.jpg

fxfxg5072.jpg  

  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?prime
  
  
  
  
■コポックってなんだっけ?
  
  
コポック指標 Coppock indicatorとは、
  
Edwin Sedgewick Coppock(米国人)によって開発されたテクニカルインディケータで、
  
1962年に投資情報誌の Barron's Magazineで発表されました。
  
Coppock curve とも呼ばれます。
   
大きな流れを見るためのもので、
  
月足での利用を想定して開発されたようです。
   
具体的には、14ヶ月ROCと11ヶ月ROCの和の加重移動平均が
  
コポック指標となります。
  
※ROC入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fxroc/
  
  
  
ここでなぜ11ヶ月と14ヶ月という期間を使うのかということですが、
  
小話があります。
  
コポックが経済アナリストとして活動していた頃、
  
とあるキリスト教の教会から
  
長期投資の助言を求められたことがありました。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/church.jpg
  
そのとき彼は、マーケットが絶頂の天井をつけて下降基調に転換するのは、
  
肉親に先立たれたようなもので、
  
(立ち直るには)喪に服する期間が必要だとふと思いました。
  
彼は神父さんに、普通、喪に服する期間はどれくらいなのかと尋ねると、
  
神父さんは、11ヶ月から14ヶ月です、と答えたそうです。
  
そこでコポックは着想を得て、
  
その数値をCoppock indicatorに使うことにしたということです。
     
面白い発想だと思います。
   
  
  
   

■はいはい、で、どうやって儲けたらええねん?
  
  
コポック指標が安値圏で上向きに転換したら買い、
  
高値圏で下向きに転換したら売り、
  
と見るのが基本です。
    
ユーロドル月足
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5123.jpg

fxfxg5123.jpg


   
ドル円月足
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5120.jpg

fxfxg5120.jpg


ダイバージェンスを見たら使えるかも?
  
ドル円週足
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5121.jpg

fxfxg5121.jpg


±30からの反転が使える?
  
ドル円日足
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5127.jpg

fxfxg5127.jpg


  
  
  
《コメント》
  
というわけで、面白い発想の指標ですが、
  
トレンドを的確に教えてくれるわけでもなく、
  
基本的には実戦ではあまり役に立たなさそうです。
  
が、ダイバージェンスなどを組み込むと、
  
特にドル円では利用の余地があるかもしれません。
  
とりわけ、まさに今現在、ドル円月足、週足、日足で
  
いつダイバージェンスが点灯してもおかしくない状況になっており、
  
コポック指標的にはドル円反転警戒態勢に入っています。
  
実際にはどうなるのか、今後の推移に注目したいと思います。
  
  
   
  
■はいはい、でも自分で書くのは面倒くさいの~
  
  
自分で毎日Coppock indicatorを計算するのは大変です。
  
以下の業者のチャートを使えば簡単に表示できます。
   
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/fxfxg5072.jpg
    
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?prime
  
是非ご活用ください。  
  
  
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
  
  
   
  
■テクニカル分析ツール
   
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
 
それぞれに利点があるので、
以下の7つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
 
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
7つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
 
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_13/
 
  
 
【1】 ドリームバイザー系チャート
一目均衡表、ローソク足型、ポイント&フィギュアを見るときは
ここのチャートを見ています。
高値安値に自動的に日付と値を記入してくれるので非常に便利。
おすすめです。
  
GMOクリック証券 FXチャートGOLD
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?csec
フォーランド DRV分析チャート
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?foreland
  
  
  
【2】 ぱっと見テクニカル
FXプライム byGMOのぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。
  
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?prime
  
フォーメーション分析入門
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat128/
  
  
  
【3】 みんなのFX、MJ (初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
  
みんなのFX
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?pan
MJ
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?1192
  
 
 
【4】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設&入金で無料で使えます。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
 
 
  
【5】 GFT DealBook (中級以上向け)
一目均衡表の表示が可能ですが、
旧バージョンのDealBook FX2だと日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
一目均衡表の表示にはおすすめしません。
※最新のDealBook 360だと問題なしです。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
  
 
 
【6】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
自分で問題解決できない初心者の方にはおすすめしません。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
 
 
 
 
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
  
 
 
  
■ 次回予告
 
 
次回は、
  
プライスオシレータ
  
をご紹介いたします。
  
  
  
  
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