記事カテゴリ: 今週の超重要イベント&注目のテクニカルポイント

2008年7月27日

米雇用統計 夏の投機祭り開催 ドル円、ユーロドル、雲の上で乱舞

今週の超重要経済指標・イベント

Mon Jul 28 
7:45  NZD  Trade Balance  貿易収支
  

Tue Jul 29 
7:45  NZD  Building Consents 住宅建設許可
23:00  USD  Consumer Confidence Index 消費者信頼感指数
  

Wed Jul 30 
10:30  AUD  Building Approvals 住宅建設許可件数
21:15  USD  ADP Nonfarm Employment Change ADP雇用統計
   

Thu Jul 31 
10:30  AUD  Retail Sales 小売売上高
10:30  AUD  Trade Balance 貿易収支
14:45  CHF  CPI 消費者物価指数
15:00  GBP  Nationwide House Prices ネーションワイド住宅価格
21:30  CAD  GDP 
21:30  USD  Advance GDP
   

Fri Aug 1 
All Day  CHF  Holiday: Independence Day     
17:30  GBP  Manufacturing PMI  
21:30  USD  Nonfarm Employment Change 非農業部門雇用者数
21:30  USD  Unemployment Rate  失業率
hanabi.jpg
23:00  USD  ISM Manufacturing Index  ISM製造業景況指数

※過去の米雇用統計の値動きはこちらでまとめています。
※指標無視の滅茶苦茶な値動きが多いので注意しましょう。

   

参考:Forex Calendar @ Forex Factory(日本時間はGMT+9、DST OFF)

   

■相場観

   

■ドル円

  

≪月足≫

ba713.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

  

月足はいよいよ1995年4月安値79.75を起点とする

ファンラインの第三線(約108)に接触。

円安波動の最終戦争到来。

ファン理論についてはこちらで解説しています。

   

エリオット波動理論による分析でも、

1995年4月安値79.75を起点とするトレンドラインが重要な意味を持つ。

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。

   

残念ながら月足ベースでブレイクアウトが確定。

  

基本トレンドは弱気に確定。

これから数年は、基本戦略は戻り売り。

   

数年かけて80円を目指す下降トレンドが続くと考える。

  

戻りの波動がいよいよブレイクしたラインに接近してきた。

チャンス到来。

    

≪週足≫

ba714.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

  

件の第三ファンラインに接触、突破なるかと思われたが、

結局、110に到達どころか、第三ファンに接触する力すらなく反落。

ファン理論恐るべし。

   

やはり、トレンドラインは現実のマーケットで実際に機能している

と言わざるを得ないと思う。

   

≪日足≫

ba715.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

   

日足で高値更新に失敗し、

安値を下方ブレイク。

ダウ理論上のダウントレンドに転換。

一目均衡表の雲まで落下。

   

ここまでは想定の範囲内。

問題はこれからどうなるか。

   

基本的な相場観としては、ユーロドルが高値を更新し、上昇トレンド継続と思われるので、

それに伴いドル円も基本トレンドは下落と思われる。

  

ただ、日足の雲の上なので無理して追っかけ売りはしたくない。

一目の雲を下抜けるか、

例のファンラインで戻りを売るチャンスが来るのを待ちたい。

   

無理をせず、あわてず、チャンスをじっと待つ。

   

【戦略】

しばし様子見。   

   

    

■ユーロドル

  

月足

ba716.JPG

   

週足 

ba717.JPG

わずかだが史上最高値を更新。

理論上(ダウ理論)は上昇トレンド。

  

また、エリオット波動理論で解釈すると、

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。

史上最高値(4/22 1.6017)を上昇第五波動のピークと仮定すると、

A: 5/8  1.5282

B:  6/9  1.5841

C: 6/13  1.5300 (Aの安値更新に失敗)

と解することができ、エリオット波動理論でいう「フラット」を構成していると思われる。

      

eliflat[1].jpg

エリオット波動理論 【7】 調整波のパターン その2 フラット
 【FX・株のテクニカル分析入門 第41号】

   

「フラット」はエリオット波動理論では強気相場の継続を示唆するものとされ、

この仮説が正しければ、

まさに今調整を完了して新たな上昇波動が生まれようとしている、

と云う結論が導かれる。

  

日足

ba718.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

   

【コメント】

史上最高値を更新したものの、ブレイクアウトには至らなかった。

私のブレイクアウトの基準を満たさなかったので、追従は見送った。

サポートとレジスタンスのメカニズム ブレイクアウト戦略

ブレイクアウトを見極める方法

    

今回のようにわずかに高値を更新した場合を、

相場格言では「一文新値は鬼より怖い」と言う。

   

これは二通りの意味があり、

【1】わずかな高値更新(一文新値)は、ダブルトップを構成しその後暴落する危険も高い、

  闇雲に高値追いをするのは危険だから慎重に。

【2】わずかな高値更新も強気相場の継続を意味し、後の高騰につながる可能性も高い、

  勝手に天井をつけたと思いこんでカラ売りしてはいけない、慎重に。

と解されている。

  

真理の二面性というやつで、真反対の意味を含んでいるが、

いずれにせよ結論は、慎重になりなさい、あわてるな、ということだ。

昔から、新高値でハメ込んだりハメ込まれたり、

色々とドラマがあったのだろうと思う。

  

あわてず、しっかりと見極めたい。

   

【戦略】

ダイヤモンド・フォーメーション上方ブレイクに追従 

1.5865で買い → 1.5865同値撤退

ba721.JPG

買いサイン点灯待ち(ダウ理論)

   

   

■ドルインデックス

FRB: Foreign Exchange Rates, Web-Only Daily Update

FINEXドルインデックス

ba720.JPG

   

   

■今週の未来レート

GCI Real-Time Forex Quotes (未来レート1)

SAXOリアルタイムクオート、チャート(未来レート2)

Yahoo! Finance クオート (未来レート3)

OANDA FXTrade(未来レート4)

Yomiuri On-Line (ロイター配信レート)(未来レート5)      

   

■今週の相場格言

太極動きて陽を生じ、動くこと極まりて静かなり。

静かにして陰を生ず。

静かなること極まりてまた動く。

一動一静あるに、その根となる太極陰陽は天地。

万物の始まりなり。

  

米の高下も天地陰陽の巡るが如く

強気の功あらわれて、はなはだ高くなり、

上がる理極まれば、その内に弱気の理を含む。

弱気の功あらわれて、はなはだ安くなれば、

その内に強気の理を含む。

万人気弱き時は、米上がるべきの理なり。

諸人気強きときは、米さがるべきの種なり。

これみな天性理外の理なり。

牛田権三郎 『三猿金泉秘録』序文より

    

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■この記事のID:876

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