先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第502号
エリオット波動論再入門 114
波動と出来高 4
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第501号
エリオット波動論再入門 113
波動と出来高 3
修正局面の後半に出来高が減少すると売り圧迫が弱まったことを示唆する
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こんばんは。
FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
エリオット波動論再入門 113 波動と出来高 3
修正局面の後半に出来高が減少すると売り圧迫が弱まったことを示唆する
をご紹介いたします。
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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?
エリオットとは、
米国の伝説のテクニカルアナリスト
Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif
のことです。
一見して真面目そうな方です。
エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、
メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、
重病に罹り、58歳で退職。
その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、
その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。
その後1938年(第二次世界大戦直前)、
エリオットが書いた論文をまとめた
「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)
が出版されました。
現在広く知られているエリオット波動理論は、
この「The Wave Principle」に基づいています。
■はいはい、で、出来高とエリオット波動に何の関係があんねん?
「エリオットは波のカウントを検証し、
波の延長を予測するツールとして
出来高 (Volume)を使っていた。
(中略)
修正局面の後半に出来高が減少すると、
それは売り圧迫が弱まったことを示唆することが多い。
出来高が最低になる時点と相場の転換点はよく一致する 。
プライマリー段階以下の通常の第5波では、
出来高は第3波のときよりも減少する傾向にある 。
プライマリー段階以下の上昇する第5波の出来高が第3波とほぼ同じ、
または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長することになる 。
(中略)
エリオットは、
プライマリー段階以上の強気相場の終点では、
出来高が最も多くなる傾向になる
と述べている。
既述したように、
最終的には平行なチャネルの上側ライン、
またはダイアゴナルトライアングルの抵抗線の上放れ地点で、
出来高が突然急増することが多い。
(中略)
エリオットはかつて、
出来高は波動原理のパターンとは独立した存在である
と述べたことがあった」
以上、『エリオット波動入門』より引用
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?elliot2014
《コメント》
以上の法則を箇条書きにまとめてみます。
●修正局面の後半に出来高が減少すると、
それは売り圧迫が弱まったことを示唆する。
●出来高が最低になる時点と相場の転換点はよく一致する 。
●プライマリー段階以下の 通常の第5波では、
出来高は第3波のときよりも減少する傾向にある。
●プライマリー段階以下の 上昇する第5波の出来高が
第3波とほぼ同じ、または第3波よりも増加したときは、
第5波が延長する。
●プライマリー段階以上の 強気相場の終点では、
出来高が最も多くなる傾向になる。
●最終的に、平行なチャネルの上側ライン、
またはダイアゴナルトライアングルの抵抗線の上放れ地点で、
出来高が突然急増することが多い。
■はいはい、で、修正局面の後半に出来高が減少・・・ってどういうことやねん?
「修正局面の後半に出来高が減少すると、
それは売り圧迫が弱まったことを示唆する。」
たとえば、第2波動、第4波動の後半に出来高が減少すると、
それは売り圧力の減衰を意味し、
まもなく修正局面が終わり、
ブレイクアウト→次の推進波へと移行することを
示唆するということです。
■はいはい、オカルトオカルト。
本当に現実のマーケットでそのような事象が起こるのでしょうか?
次号では日経平均チャートを見てみたいと思います。
なお、出来高というものはテクニカル分析の祖たる「ダウ理論」で
非常に重要な指標とされています。
興味のある方は、こちらの過去ログをご参照ください。
ダウ理論再入門 8 基本法則5 Volume Must Confirm The Trend
トレンドは出来高でも確認されなければならない
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2013/05/_8_5_volume_must_confirm.html
なお、チャートにつきまして、
エリオット波動理論では終値を重視します。
この点、為替の日足分析で注意すべき点として、
為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、
本質的に日足の始値、終値という概念がありません。
そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を
日足の終値にするのが良いとされています。
この点、
FXプライム byGMO
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DMM.com証券
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みんなのFX
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マネーパートナーズ
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
(以上、すべて無料で使えます)
などは、日足の終値がニューヨーク終値なので
ローソク足確認用におすすめです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_13/
【1】 ぱっと見テクニカル
FXプライム byGMO のぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。正確な一目均衡表の表示ももちろん可能。
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フォーメーション分析入門
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【2】 みんなのFX、外為ジャパン(旧MJ) (初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
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【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
多数のテクニカル指標を利用可能。
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Webブラウザで利用するチャートですが、非常に高機能。
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【5】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
その他、業者比較はこちらで。
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■ 次回予告
次回は、
エリオット波動論再入門 114 波動と出来高 4
をご紹介いたします。
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