先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第327号
一目均衡表再入門 7 遅行スパンとは何か?
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第326号
一目均衡表再入門 6
雲(帯)Ichimoku Cloudとは何か?
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
一目均衡表再入門 6 雲 Ichimoku Cloudとは何か?
をご紹介いたします。
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■一目均衡表って何だっけ?
一目均衡表は、
一目山人(本名:細田悟一氏 1898年-1982年)が
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1935年(昭和十年)※ に
都新聞(現在の東京新聞)で発表したテクニカル分析体系で、
その名は、相場の趨勢・バランスが 「一目で」 わかる
ということに由来すると言われています。
※日本語版wikipediaには、1936年と書いてありますが、
原著『一目均衡表』の前書きに、「昭和十年都新聞紙上に、
「新東転換線」と称して発表したものであります」
とあるので、1935年(昭和十年)で間違いありません。
英語圏では、そのまま「Ichimoku Kinko Hyo」、
或いは「A Glance at an Equilibrium Chart」などと呼ばれています。
「Ichimoku Kinko Hyo」 - Google 検索
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一目均衡表は、
・時間論、
・波動論、
・値幅観測論
を三大骨子とし、
それらを三位一体として総合的に分析するのが肝要とされています。
「均衡表が持つさまざまな力関係
(転換線、基準線、遅行スパン、先行スパン1・2の意味合い、
時間関係、
価格の変動、
波動構成、
相場全体と個別の関わりなど)
を探求し、最終的にこれを総合化して
まず「相場の現在性」(相場が現在持っている力)を
知りなさい、と説いておられる。」
『一目均衡表の研究』より
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「一目山人翁のいう「株価の現在性を知る」とは、
現在の株価(価格)それ自身が持っている力(現在性)を知る
ということです。
これは、簡単にいえば、
売り方と買い方のいずれが勝ち、
または負けているかを知るということであり、
実はこれを知りさえすれば
ほぼ十分であるとさえいえるのです。」
『一目均衡表の研究』より
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■はいはい、で、線がいっぱいあるのは何なの?わけわからんぞゴルア!
一目均衡表 ドル円日足チャート
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一目均衡表は、
転換線、
基準線、
先行スパン1・2
(海外ではSenkou Span A、Bと呼ばれることが多いようです)
遅行スパン、
の5本の線で構成されますが、
本日は、雲 Ichimoku Cloudについてご説明いたします。
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■雲の計算方法
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「3(先行スパン1)と4(先行スパン2)の間の部分が抵抗帯で、
通称「帯」または「雲」と呼ばれています。
株価がこの抵抗帯を通過するとき「支持」となったり、
「抵抗」となったりして、株価の動きに影響をおよぼします。」
『一目均衡表の研究』より
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《コメント》
いよいよ、雲です。
一目均衡表で一番人気のあるインディケータは、
「雲」Ichimoku Cloud と思われますが、
この一目雲は、先行スパン1と、先行スパン2によって
形成されます。
■先行スパン1と先行スパン2って何だっけ?忘れちった
ごく簡単にご説明いたしますと、
先行スパン1とは、
転換値(9日)と基準値(26日)の中間値を、
当日を含む26日先に記入したもの、
すなわち、1ヶ月程度の期間における
売買エネルギーの均衡点を示すものです。
そして、先行スパン2とは、
過去52日間の最高値と最安値の中間値を、
当日を含む26日先に記入したもの、
すなわち、2ヶ月程度(52営業日)の中期的なスパンにおける
売買エネルギーの均衡点を示すものです。
■で?だから何?
したがって、
短期~中期のエネルギー均衡点を示す先行スパン1と
中期のエネルギー均衡点を示す先行スパン2
の間に形成される雲とは、
要は、
短期~中期のエネルギー均衡点の帯を示す!
雲=中短期エネルギー均衡ゾーン!
ということだと理解できます。
ここから、雲の機能が導かれます。
すなわち、
雲の上に日々線(ローソク足)があるときには、
買い圧力優位。
雲の上限が押し目買いの目安になります。
(★サポート機能)
雲の下に日々線があるときには、
売り圧力優位。
雲の下限が戻り売りの目安になります。
(★レジスタンス機能)
また、雲=エネルギー均衡ゾーンですから、
雲の中に日々線が突っ込んできた場合には、
雲の中では保合(もちあい)になりやすいと言われます。
(★モメンタム減衰機能)
また、雲がねじれるところ(「雲のねじれ」)は、
エネルギー分布の変化を示しますので、
雲のねじれの時点での値動きの変化を示唆します。
(★変化点示唆機能)
なお、変化とは言っても、
反転だけを意味するわけではなく、
上昇の加速、下落の加速など、
続伸をも意味しますので注意が必要です。
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なお、また後日ご説明いたしますが、
日々線が雲を上抜けることを好転、
下抜けることを逆転といい、
いわゆる「三役」の一つとして、
一目均衡表の重要なサインとされています。
なお、「三役」とは、
・基準線&転換線の位置関係
・遅行スパン&日々線(ローソク足)の位置関係
・雲&日々線(ローソク足)の位置関係
で定義されます。
■はいはい、でもそれ都合のいい机上の空論じゃね?オカルトやん?
エネルギー均衡ゾーン云々という、一見もっともらしい説明を聞いても、
正直、いまいちピンと来ない、腑に落ちない、という方も
多いのではないでしょうか。
「そんなもんオカルトだろ・・・常識的に考えて」
「ただの偶然だろ・・・ランダムウォーク的に考えて」
「心霊写真と同じだろ、オカルト!オカルト!」
そういう声も聞こえてきそうです。
しかし、私の経験上、現実に「雲」が機能することが多いのも事実です。
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なぜこんな原始的なものが、
金融工学、金融コンピューティングが発達した現代マーケットでも
機能しているのでしょうか?
ズバリ私の結論を申し上げます。
それは、一目均衡表の雲を、
プレイヤーの多くが認識することによって、
共同幻想=一種の社会的な実体として
機能するからだ
と考えております。
金融コンピューティングが発達した現代においては、
チャートソフトで誰でも簡単に
一目均衡表を見ることができます。
皮肉ですが、
このことが、逆に一目雲 Ichimoku Cloudの
「存在」を強めているものと思われます。
↑では、エネルギー均衡ゾーン云々と、
もっともらしく説明しましたが、
やはり、雲の本質は、
「貨幣」「国家」「法」「法人」「宗教」などと同じ
共同幻想ではないかと思います。
テクニカル分析=共同幻想説について、詳しくは、
テクニカル分析の本質シリーズ 1~6
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat118/
をご参照くださいませ。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
※FXチャートソフト比較特集
チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
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【1】 ぱっと見テクニカル
FXプライム byGMOのぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。正確な一目均衡表の表示ももちろん可能。
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フォーメーション分析入門
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【2】 みんなのFX、外為ジャパン(旧MJ) (初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
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【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
正確な一目均衡表の表示が可能です。
多数のテクニカル指標を利用可能。
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【4】GMOクリック証券Platinum Chart
Webブラウザで利用するチャートですが、非常に高機能。
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【5】 MetaTrader 4(中級以上向け)
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
(オススメ業者はAlpari、ワイジェイFX)
→MetaTraderまとめWiki http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
■ 次回予告
次回は、
一目均衡表再入門 7 遅行スパンとは何か?
をご紹介いたします。
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