先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第325号
一目均衡表再入門 5 先行スパン2(Senkou Span B)とは何か?
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第324号
一目均衡表再入門 4
先行スパン1(Senkou Span A)とは何か?
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こんばんは。FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
一目均衡表再入門 4 先行スパン1(Senkou Span A)とは何か?
をご紹介いたします。
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■一目均衡表って何だっけ?
一目均衡表は、
一目山人(本名:細田悟一氏 1898年-1982年)が
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1935年(昭和十年)※ に
都新聞(現在の東京新聞)で発表したテクニカル分析体系で、
その名は、相場の趨勢・バランスが 「一目で」 わかる
ということに由来すると言われています。
※日本語版wikipediaには、1936年と書いてありますが、
原著『一目均衡表』の前書きに、「昭和十年都新聞紙上に、
「新東転換線」と称して発表したものであります」
とあるので、1935年(昭和十年)で間違いありません。
英語圏では、そのまま「Ichimoku Kinko Hyo」、
或いは「A Glance at an Equilibrium Chart」などと呼ばれています。
「Ichimoku Kinko Hyo」 - Google 検索
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一目均衡表は、
・時間論、
・波動論、
・値幅観測論
を三大骨子とし、
それらを三位一体として総合的に分析するのが肝要とされています。
「均衡表が持つさまざまな力関係
(転換線、基準線、遅行スパン、先行スパン1・2の意味合い、
時間関係、
価格の変動、
波動構成、
相場全体と個別の関わりなど)
を探求し、最終的にこれを総合化して
まず「相場の現在性」(相場が現在持っている力)を
知りなさい、と説いておられる。」
『一目均衡表の研究』より
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「一目山人翁のいう「株価の現在性を知る」とは、
現在の株価(価格)それ自身が持っている力(現在性)を知る
ということです。
これは、簡単にいえば、
売り方と買い方のいずれが勝ち、
または負けているかを知るということであり、
実はこれを知りさえすれば
ほぼ十分であるとさえいえるのです。」
『一目均衡表の研究』より
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■はいはい、で、線がいっぱいあるのは何なの?わけわからんぞゴルア!
一目均衡表 ドル円日足チャート
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一目均衡表は、
転換線、
基準線、
先行スパン1・2
(海外ではSenkou Span A、Bと呼ばれることが多いようです)
遅行スパン、
の5本の線で構成されますが、
本日は、先行スパン1(Senkou Span A)についてご説明いたします。
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■先行スパン1(Senkou Span A)の計算方法
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「先行スパン1・・・転換値と基準値の中間値を、
当日を含む26日先の先行スパン1とする。
計算式→ 先行スパン1=(転換値+基準値)÷2」
『一目均衡表の研究』より
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《コメント》
スパンとは、英語の span で、「期間」という意味です。
海外ではSenkou Span A
などと呼ばれているようです。
一目均衡表で一番人気のあるインディケータは、
「雲」Ichimoku Cloud と思われますが、
この一目雲は、今回ご説明する先行スパン1と、
次号でご紹介する先行スパン2によって
形成されます。
それで、
先行スパン1
(転換値と基準値の中間値を、当日を含む26日先に記入したもの)
の本質は何か?なのですが、
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もの凄く簡単に結論を申し上げますと、要は、
1ヶ月以内の比較的短期スパン(転換線9日~基準線26日サイクル)で
投資をする投資家たちが、
およそ1ヶ月前まで(26営業日)に売買した
コスト(売値、買値)の平均を示す、
と言われています。
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したがって、1ヶ月以内のサイクルで売買する投資家たちが、
ポジション保有から一月(26営業日)経過した時点というのは、
ポジションを押し目で買い増しするのか、
利益確定するのか、
損失が出ているので損切りするのか、
何らかの動きが出やすいタイミングとなります。
そのタイミング(26営業日目)において、
短期プレイヤーたちが保有するポジションの
平均コストと推定される価格水準(先行スパン)では、
押し目買い、あるいは戻り売り(=サポート、レジスタンス)
が出やすいのではないか、
というのが、
先行スパン1の基本的な考え方のようです。
(わかりにくかったらすみません)
別の言い方をすれば、
先行スパン1とは、ズバリ、
1ヶ月程度の期間における
売買エネルギーの均衡点を示す!
ということだと考えられます。
そして、先行スパン2との間に形成される「雲」とは、
エネルギー均衡点の帯を示す!
雲=エネルギー均衡ゾーン!
ということだと理解できます。
まさに、
一目でエネルギーの均衡状態が分かる表!(一目均衡表)
というわけです。
なお、前号のメルマガでもご説明いたしましたが、
この先行スパン1で用いられている26日という数値は、
「一期 (三節)」
と呼ばれ、非常に重要な時間的節目とされています。
※一目均衡表では、9,17、26の三つの数字を特別な数値として扱います。
■はいはい、でもそれ都合のいい机上の空論じゃね?オカルトやん?
ゴチャゴチャと説明してきましたが、
正直、現在の転換値と基準値の中間値が、
26日将来においてレジスタンス・サポートになるというのは、
はっきり申しますとあまり根拠のない話のようにも思えます。
売買コスト云々という、もっともらしい説明を聞いても、
正直、いまいちピンと来ない、腑に落ちない、という方も
多いのではないでしょうか。
しかし、私の経験上、現実に「雲」が機能することが多いのも事実です。
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なぜでしょうか?
非常に不思議です。
ズバリ私の結論を申し上げます。
それは、一目均衡表の雲を、プレイヤーの多くが認識することによって、
共同幻想=一種の社会的な実体として機能するからだと考えております。
↑では、売買コスト云々と、もっともらしく説明しましたが、
やはり、先行スパン=雲の本質は、
共同幻想ではないかと思います。
テクニカル分析=共同幻想説について、詳しくは、
テクニカル分析の本質シリーズ 1~6
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat118/
をご参照くださいませ。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
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フォーメーション分析入門
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【2】 みんなのFX、外為ジャパン(旧MJ) (初心者から上級者まで)
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■ 次回予告
次回は、
一目均衡表再入門 5 先行スパン2とは何か?
をご紹介いたします。
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