FX・株のテクニカル分析入門 第163号

ギャンの28ルール

第22～28条　無我の境地

　　
　　　　
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こんばんは。FXTECです。
　　　
いつもご愛読ありがとうございます。
　　　
感謝します。
　　
　　
　　
さて、本日は
　　
ギャンの価値ある28のルール　Gann's 28 valuable rules
　　
第22条～第28条　
　　
をまとめてご紹介します。
　　
　　
　　
　　

●第２２条　両建禁止！　　
　　
22. Never hedge.
　　
If you are long of one commodity and it starts to go down,
　　
do not sell another commodity short to hedge it.
　　
Get out at the market;
　　
take your loss and wait for another opportunity.
　　　
　　
両建は決してしてはいけません。
　　
あなたがある商品銘柄を買い持ち（ロング）にしていて、
　　
その銘柄が値下がりを始めたとしても、
　　
それをヘッジするために、
　　
別の銘柄を売り持ち（ショート）にしてはいけません。
　　
手仕舞いしなさい。
　　
すなわち、損失を確定し、別の機会を待つのです。
　　
　　
《コメント》
　　
ギャンは、ナンピン、両建はダメ！ゼッタイ！と喝破しています。
　　
ギャンもナンピン両建で地獄を見たことがあるのでしょう。
　　
ナンピン、両建は、樹海への特急列車に飛び乗るようなものです。
　　
何度かは運良く成功するかもしれませんが、
　　
いつか破滅します。
　　
ナンピン両建でその場しのぎをするのではなく、
　　
エントリーの前に、撤退損切りポイントを明確にしておきましょう。
　　
撤退ポイントが明確にできない場合は、
　　
エントリーしてはいけません。
　　
　　
　　
　　

●第２３条　なんとなくはダメ！ゼッタイ！
　　
23. Never change your position in the market without a good reason.
　　
When you make a trade,
　　
let it be for some good reason or according to some definite rule;
　　
then do not get out without a definite indication of a change in trend.
　　
正当な理由無くポジションを変えてはいけません。
　　
一旦トレードをしたら、何らかの正当な理由、
　　
もしくは確固たるルールによるまで、
　　
そのままにしておくこと。
　　
また、トレンドの変化を示す明確な兆候なしに手仕舞いしないこと。
　　
　　
《コメント》
　　
このルール、何度も繰り返し出てきますね。
　　
　　
第10条のところでも申し上げましたが、
　　
人間というのは、なんとなく気分、カンで売買していたら、
　　
利益は早く確定し、
　　
損失はずるずると引きずってしまいます。（利小損大）
　　
すなわち、必ず負けるようになっています。
　　
　　
このメカニズムは、
　　
行動経済学のプロスペクト理論で説明されています。
　　
（人は、利益は早く確定したがり、損は先延ばしにしたがるという理論。
→　http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?prospect ）
　　
これが、90%の人が退場する根本的な理由です。
　　
敵は己の中にあり、というわけです。
　　
　　
残り10%の勝者になるためには、
　　
損失は早く切り、
　　
利は伸ばさなくてはなりません。
　　
マーケットで生き残るための大原則です。
　　
　　
　　
　　

●第２４条　調子に乗ってトレードサイズを大きくするな！
　　
24. Avoid increasing your trading
　　
after a long period of success
　　
or a period of profitable trades.
　　　
長い成功トレードの期間の後や、
　　
利益が出たトレード期間の後に、
　　
トレードサイズを大きくすることは避けなさい。
　　
　　
《コメント》
　　
ちょっと勝ったからといって、
　　
俺才能あるかも？と調子に乗ってトレードサイズを大きくし、
　　　　
あっという間に勝ち分を失ってスッカラカンになる、
　　
というのはよく聞く話です。
　　
利益は別勘定に分離して、
　　
初心、謙虚さを忘れず、
　　
自分のルールを守って淡々とトレードしましょう。
　　
　　
　　
　　

●第２５条　相場は相場に聞け
　　
25. Don't guess when the market is top.
　　
Let the market prove it is top.
　　
Don't guess when the market is bottom.
　　
Let the market prove it is bottom.
　　
By following definite rules, you can do this.
　　
マーケットがいつ天井をつけるのか、推測してはいけません。
　　
マーケットそれ自体に、天井であると証明させなさい。
　　
マーケットがいつ底をつけるのか、推測してはいけません。
　　
マーケットそれ自体に、底であると証明させなさい。
　　
確固たるルールに従うことで、あなたはこれをすることができます。
　　
　　
《コメント》
　　
いつ天底をつけるのか。
　　
それを知りたがる人は多いです。
　　
大天井で売り、大底で買い、がビシッと決まると、
　　
それはそれは非常に気持ちがいいです。
　　
しかし、そんな天底のタイミングなど、
　　
誰にも分かるわけがありません。
　　
天底取りが成功したとしても、
　　
それは運が良かっただけで、
　　
むしろ、天底取りの逆張りをしたがる人は、
　　
長い目で見ると、ほぼ９９％の人が負けます。
（例外は、ジムロジャーズなどの天才だけ）
　　
安値を更新しているところ、高値を更新しているところで
　　
逆張りすることになるからです。
　　
きわめて危険です。
　　
天底狙いは、いつか破滅します。　
　　
　　
　　　
これに対して、ギャンは、

　　
相場の価格それ自身が転換のサインを出すのを待て！
　　
と喝破します。

　　
　　
つまり、テクニカル的にトレンド転換の兆候が出るまで待て！
　　
ということです。
　　
相場は相場に聞け、ということです。
　　
　　
これだと、天底から数百pips反転してからのエントリーになりますので、
　　
なんとなくもったいない、損した気分になる、という方も多いと思いますが、
　　
頭としっぽはくれてやれ、でいいのです。

　　
　　
　　
自分の勝手な思いこみや願望、一切の執着を捨てて(放下着)、

己を空しゅうして（無我）、
　　
大いなる相場の流れと一体化する。

　　
これが理想だと思います。
　　
　　

具体的な反転判定法は、当メルマガのバックナンバーをご覧ください。
　　
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/fx_6/
　　
ダウ理論
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat97/
　　
フォーメーション分析（リバーサルパターン）
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/fx_9/cat128/
　　
※RSIなどのオシレーター系は天底判定には
全く役に立ちませんので注意。
　　
　　
　　
　　

●第２６条　他人の助言には要注意
　　
26. Do not follow another man's advice
　
unless you know that he knows more than you do.
　　
あなたよりもよくものを知っているとあなたが知っている人でない限り、
　　
他人のアドバイスに従ってはいけません。
　
　　
《コメント》
　　
初心者の方が陥りやすい罠です。
　　
特に注意しないといけないのが、
　　
経済アナリストとか、証券会社のレポートです。
　　
長く相場をやっている方はご存じかと思いますが、
　　
ほとんど当てになりません。
　　
というか、わざと素人を嵌め込むために書いてるだろう？
　　
というような投資レポートもあふれかえっています。
　　
　　

2007年～2008年前半の円安バブル絶頂期にも、

　　
・クロス円を買ってスワップで楽々簡単大儲け♪
　　
・損切り不要♪スワップ派で楽々簡単お小遣い♪
　　
みたいな本やレポートがあふれかえっていましたが、
　　
結局その後円安バブルが崩壊して猛烈な円高となり、
　　
スワップ派トレード（円キャリートレード）は壊滅しました。
　　
　　

あなたの宝は、あなた自身が見つけなければなりません。
　　
親切な誰かが、あなたの口に暖かいミルクを注いでくれることを
　　
期待してはいけません。
　　
ギャンの28のルールは、あなたの宝探しの
　　
よき道しるべになるでしょう。
　　
　　
　　
　　

●第２７条　損したらトレードサイズを縮小せよ
　　
27. Reduce trading after first loss;
　　　
never increase.
　　　
最初の負けの後は、トレードサイズを減らしなさい。
　　　
決して増やさないこと。　　
　　
　　
《コメント》
　　
勝って調子に乗ってトレードサイズを増やすのも御法度ですが、
　　
負けてカッとなって、負けを取り戻そうとして
　　
トレードサイズを大きくしてしまうのも、
　　
ダメ！です。　
　　
　　
　　
　　

●第２８条　仕掛け、手仕舞い、ともにルールを守ること！
　　
28. Avoid getting in wrong and out wrong;
　　
getting in right and out wrong;
　　
this is making double mistakes.
　　
間違った仕掛け、間違った手仕舞いは避けなさい。
　　
正しい仕掛けであっても、手仕舞いが間違っていれば同様にダメ。
　　
　　
《コメント》
　　
仕掛け、手仕舞い、
　　
どちらかがいい加減になって失敗トレードになった場合、
　　
結局はトレード全体の失敗という点で同じです。
　　
仕掛け、手仕舞い、ともにルールを守ることが重要です。
　　
　　
　　　
　　
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
　　
　　
　　　
　　

■テクニカル分析ツール
　　　
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
　
それぞれに利点があるので、
以下の７つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
　
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
７つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
　
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チャート画面の画像付きで各社のチャートを徹底比較しています。
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一目均衡表、ローソク足型、ポイント＆フィギュアを見るときは
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おすすめです。
　　
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GMOクリック証券　FXチャートGOLD
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フォーランド　DRV分析チャート
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【２】　ぱっと見テクニカル
ＦＸプライム byGMOのぱっと見テクニカルは、チャートフォーメーションや
テクニカル売買サインを自動で計算して通知してくれるので
とても便利です。
　　
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フォーメーション分析入門
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【３】　みんなのFX、MJ　（初心者から上級者まで）
一目均衡表の表示が可能です。
チャート上にニュース、重要指標の結果等を表示できるので便利です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
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【４】　マネーパートナーズ　ハイパースピード（初心者から上級者まで）
一目均衡表の表示が可能です。
日足の区切りはNYクローズ採用。
口座開設＆入金で無料で使えます。
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【５】CMS　VTトレーダー（中級以上向け）
日足の終値はNYクローズ採用。
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平均足、練行足の表示も可能。おすすめです。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?CMS
　
　　
　　
【６】　GFT　DealBook　（中級以上向け）
一目均衡表の表示が可能ですが、
旧バージョンのDealBook FX2だと日足の区切りがGMT 0時になってしまいます。
一目均衡表の表示にはおすすめしません。
※最新のDealBook 360だと問題なしです。
口座開設で無料で使えます。
→GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
　　
　
　
【７】　MetaTrader 4（中級以上向け）
日足の区切りは各業者でバラバラです。
日足で利用するには色々と知識が必要です。
自分で問題解決できない初心者の方にはおすすめしません。
→MetaTraderまとめWiki　http://hikaku.fxtec.info/metatrader/
　
　
　
　
その他、業者比較はこちらで。
http://hikaku.fxtec.info/
　　
　
　
　　
■　次回予告
　
　
次回は、
　　
ギャンの価値ある28のルール Gann's 28 valuable rules
　　
1~28条のまとめ
　　
をご紹介いたします。
　　
　　
　　
　　
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