記事カテゴリ: FXテクニカル分析入門メルマガ バックナンバー一覧 , タペストリー・プライスアクション(TPA)理論入門(哲学系)

2010年1月 9日

TPA理論 その2 タペストリー第1理論(&日本の経常収支、累積経常黒字まとめ) 【FX・株のテクニカル分析入門 第143号】

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以下は前号のバックナンバーです。

   

FX・株のテクニカル分析入門 第143号 

TPA理論 その2 タペストリー第1理論

(&日本の経常収支、累積経常黒字まとめ)

   

  
     
      
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  こんばんは。FXTECです。
     
  いつもご愛読ありがとうございます。
     
  感謝します。
    
    
    
  さて、「光陰矢の如し」という言葉がありますが、
    
  激動の年、2009年もあっという間に過ぎ、まもなく終わろうとしております。
    
  このメルマガも気づけば早143号。
    
  ここまで継続する気力が続いたのも、
    
  読んでくださる読者の皆様がいてくださったからです。
    
  皆様のおかげさまです。
    
  感謝しております。
    
  来年も、一歩一歩精進してまいります。
    
  今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
    
    
    
    
  さて、本日は
    
  タペストリー・プライスアクション(TPA)理論 その2 タペストリー第1理論
    
  をご紹介します。
    
    
    
    

■TPA理論って何だっけ?
    
    
  タペストリー・プライスアクション理論(TPA理論)とは、
    
  日本人が書いた相場書籍で抜群の高評価を得ている
    
  『生き残りのディーリング』
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?ikinokori
    
  の著者として有名な矢口新氏が
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/yaguchii.jpg

yaguchii.jpg
    
  2009年に上梓された『テクニカル指標の成績表』
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?tecseiseki
    
  で公開された、
    
  マーケットの価格変動の本質について説明した理論です。
    
    
  ※『生き残りのディーリング』は、
  弊サイトでのFX書籍人気ランキングでトップ2を堅持しています。
  http://hikaku.fxtec.info/x/vote/vote.cgi?_mode=view&id=1156751983
     
    
    
    

■タペストリーってどういう意味だっけ?
    
    
  タペストリーとは tapestry :「つづれ織」
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/Tapestry.jpg

Tapestry.jpg
    
  の意味で、
    
  太い横糸で縦糸を包み込むことで、
    
  縦糸を見えないようにして
    
  横糸だけで絵柄を表現
する織物の技法のことです。
    
    
    
  また、プライス・アクションとは
    
  price action:「値動き」という意味です。
    
    
    
  つまり、タペストリー・プライスアクション理論とは、
    
  市場の価格変動を、
    
  「つづれ織り状に変動する値動き」
    
  としてモデル化
し、
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/tapestryprice.png

tapestryprice.png
    
  その本質の説明を試みた理論ということになります。
     
    
    
  なお、タペストリー・プライスアクション理論では、後ほど詳述しますが、
    
  ・「太い横糸」に相当するのがトレンド・実需、
    
  ・「縦糸」に相当するのがボラティリティ・投機、

    
  にたとえられています。
     
     
    
    

■はいはい、で、タペストリー第1理論ってなんやねん?
    
    
  タペストリー第1理論とは、
    
  ●「市場価格は ポジションの 量と 保有期間 により変動する」

     
  という仮説です。
    
    
    
    

■意味が分からんぞ・・・
    
     
  要は、
    
  ・ポジションの量、
    
  ・ポジションの保有期間
    
  の二つが、
    
  市場価格を変動させる決定的な要因
であるという話なのですが、
    
  以下、それぞれについてご説明いたします。
     
    
    
  ●「ポジションの量」
    
    
  まず大原則として、価格は自由市場においては、
    
  需要(買い)と供給(売り)のバランス(均衡)により成立
します。

  
    
  需要(買い)>供給(売り)であれば価格は上昇し、
    
  需要(買い)<供給(売り)であれば、価格は下落します。
 
  
  (需要・供給の法則)
    
    
  これを為替市場にあてはめて考えてみます。
    
  ここでは話を単純化するために、マーケットに輸出入決済等の実需が一切無く、
    
  売買が全て投機で成立していると考えてみてください。
    
    
  あなたが、例えば1ドル85円のレートで、
    
  対円で50万ドルの買いポジションを持つとします。
    
  需要・供給の法則から、それは価格上昇圧力として働きます。
    
  同様に多くの投機家が次々に買いポジションを持ち、
    
  総量で10兆ドルの買いポジションになったとしましょう。
    
    
  一方で、別の投機家たちが売りポジションを
    
  総量8兆ドル積み上げました。
    
    
  この場合、市場全体では2兆ドル分、
    
  買いポジションが超過することになるので、
    
  ドル円レートは上昇したところで均衡することになりましょう。
    
    
  以上、当たり前の話なのですが、
    
  これが、「市場価格はポジションの量により変動する」の意味です。
    

(本当はもっと複雑なのですが、便宜上、話を単純化してあります。)
    


     
     
  ●「ポジションの保有期間」
    
    
  しかし、このネットの2兆ドル分の超過は、
    
  永遠のものではありません。
    
    
  投機家たちは本当にドルの札束が欲しくて
    
  買いポジションを持ったわけではありません。
 
  
  買値よりも上昇して利益が出たら、さっさと利益を確定させます。
    
    
  利益確定の為には、買いポジションの場合は、
    
  同量売らなければなりません。
 
  
   
  したがって、10兆ドルの買いポジションが価格上昇圧力になるといっても、
    
  それは、それぞれの投機家が
    
  【ポジションを保有している間】
    
  のみの圧力となり、
    
  ポジション保有後は、
    
  今度はそっくりそのまま売り圧力となります。
 
  
  (バブルの形成と崩壊はこの辺に根源的な理由があるのでしょう。)
    
    
  これが、「市場価格はポジションの保有期間により変動する」の意味です。
     
    
  投機的ポジションは、保有期間だけの、
    
  限定的な影響力しか持たない
ということです。
    
    
    
    
  ●実需の存在
    
    
  ここで、現実のマーケットでは、実需というものが存在します。
    
    
  例えば、日本の石油元売り会社が、原油購入代金の支払いに必要なので
    
  手持ちの円を売り、1億ドル買った場合(例:90億円→1億ドル)、
    
  その買った1億ドルは支払いに使ってしまうわけですから、
     
  当然ですが売り戻すということをしません。
 
  
  買ったらそれは買いきりとなります。
    
    
  いわば、「永久にポジションを保有」している状態
    
  と言って良いでしょう。
    
  これはいわば【保有期間】の究極の形であり、
    
  上記のTPA第1理論から、
    
  市場に決定的な影響を与えるという結論になります。
    
    
    
    

■はいはい、だから何?何が言いたいんや?
    
    
  話が長くなりましたが、何が言いたいかというと、
    
  矢口氏によれば、
    
  長期的にはトレンドの形成に対する投機の影響は微々たるものであり、
    
  買い切り、売り切りの実需こそが、
    
  長期的なトレンドの形成に決定的な影響を持っている

    
  ということになります。
    
    
    
     

■で、その「買い切り売り切りの実需」って何を見たらええのん?
    
    
  矢口氏によれば、
    
  ・【貿易収支】
    
  と
    
  ・【貿易外収支(商品貿易以外の国際収支)】
  運輸、保険、旅行、投資、利益送金、利子、
  配当金、パテント、著作権料、贈与、賠償など
    
  を合わせた、
    
  【経常収支】
    
  こそが、
    
  為替の長期的トレンド形成に決定的な影響を与えるものである、
    
  と主張しておられます。
    
    
    
    

■はいはい、で、その経常収支はどこで見たらええねん?
    
    
  財務省 「国際収支状況」の推移
  http://www.mof.go.jp/bpoffice/bpnet.htm
    
  で無料で公開されています。
    
    
  このデータを私もダウンロードしてまとめてみました。
    
  ↓
    
  1966年~日本の経常収支
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/JCurrentacount.xls_001.gif

JCurrentacount.xls_001.gif
    
  グラフ
  http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs03/cagraph.png

cagraph.png
    
    
  2008年末で、経常黒字が累計350兆円近く蓄積されており、
    
  2009年も、10兆円を超える経常黒字になりそうです。
    
  つまり、外貨買い切りの永遠のポジションが
    
  350兆円以上積み上がっているわけです。
    
  これが潜在的な円高圧力になっている
というわけです。
    
    
    
    

■はいはい、話が長いの~。で、その話が何の役に立つねん?
    
    
  ます、矢口氏のタペストリー第1理論が正しいと仮定すれば
     
  単純に言って、経常黒字が続く限り、
    
  円高のトレンド(長期的な話です)が続く
 
  
  ということになります。

   
    
    
  そして、累計350兆円を超える経常黒字、
    
  これを食いつぶす経常赤字が積み上がってはじめて、
    
  真の円安トレンドに転換する、
 
  
  という結論になります。
    
    
    
  そしてもっと言ってしまえば、
    
  かつて日本でも大流行した、
    
  スワップ金利狙いの楽々ほったらかし外貨永久ホールド戦略、
    
  これは潜在的な円高トレンドの中では根本的にナンセンスな戦略であり、
    
  FXで生き残るには、トレードの技術を磨くしかない、
 
  
  という結論になるかと思います。
    
    
    
    
  以上がTPA第一理論のあらましです。
    
    
    
  長いメルマガになってしまいましたが、
    
  ここまで読んで頂きありがとうございました。
    
  以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
    
    
    
    

■テクニカル分析ツール
     
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  → http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?2
    
    
    
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  【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
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  日足の区切りはNYクローズ採用。
  口座開設&入金で無料で使えます。
  → http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?4
   
   
    
  【4】CMS VTトレーダー(中級以上向け)
  日足の終値はNYクローズ採用。
  100種類以上のテクニカル分析を表示できます。
  平均足、練行足の表示も可能。おすすめです。
  → http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?CMS
   
    
    
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  →GFT系業者さん一覧 http://fxtechnicalblog.fxtec.info/url/r.cgi?gftkei
    
   
   
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  日足で利用するには色々と知識が必要です。
  自分で問題解決できない初心者の方にはおすすめしません。
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  その他、業者比較はこちらで。
  http://hikaku.fxtec.info/
    
   
   
    
  ■ 次回予告
   
   
  次回は、
    
  タペストリー・プライスアクション理論 その3 タペストリー第2理論
    
  をご紹介いたします。
    
    
    
    
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