記事カテゴリ: 今週の超重要イベント&注目のテクニカルポイント

2008年7月20日

BOE議事録、米住宅関連指標の週 一文新値は鬼より怖い ダイヤモンド・フォーメーション・・・ッ!!

今週の超重要経済指標・イベント

Mon Jul 21 
All Day  JPY  Holiday: Marine Day     
10:30  AUD  PPI 生産者物価指数
  

Tue Jul 22 
17:45  GBP  BOE Governor King Speaks BOE総裁キング発言    
21:30  CAD  Core Retail Sales 小売売上高
  

Wed Jul 23 
10:30  AUD  CPI 消費者物価指数
17:30  GBP  MPC Meeting Minutes  BOE議事録
20:00  CAD  Core CPI 消費者物価指数
  

Thu Jul 24 
6:00  NZD  Monetary Policy Statement  
6:00  NZD  Official Cash Rate RBNZオフィシャル・キャッシュレート
17:00  EUR  German Ifo Business Climate Index IFO景況指数
17:30  GBP  Retail Sales 小売売上高
23:00  USD  Existing Home Sales 中古住宅販売件数 
  

Fri Jul 25 
17:30  GBP  Prelim GDP
21:30  USD  Core Durable Goods Orders 耐久財受注
23:00  USD  New Home Sales 新築住宅販売件数

参考:Forex Calendar @ Forex Factory(日本時間はGMT+9、DST OFF)

   

■相場観

   
 

■ドル円
 

  

≪月足≫

ay699.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

  
 

月足はいよいよ1995年4月安値79.75を起点とする
 

ファンラインの第三線(約108)に接触。
 

円安波動の最終戦争到来。
 

ファン理論についてはこちらで解説しています。
 

   
 

エリオット波動理論による分析でも、
 

1995年4月安値79.75を起点とするトレンドラインが重要な意味を持つ。
 

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。
 

   
 

残念ながら月足ベースでブレイクアウトが確定。
 

  
 

基本トレンドは弱気に確定。
 

これから数年は、基本戦略は戻り売り。
 

   

数年かけて80円を目指す下降トレンドが続くと考える。

  

戻りの波動がいよいよブレイクしたラインに接近してきた。

チャンス到来。

    
 

≪週足≫
 

ay700.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

  

件の第三ファンラインに接触、突破なるかと思われたが、

結局、110に到達どころか、第三ファンに接触する力すらなく反落。

ファン理論恐るべし。

   

やはり、トレンドラインは現実のマーケットで実際に機能している

と言わざるを得ないと思う。

   

≪日足≫
 

ay701.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。
 

   

日足で高値更新に失敗し、

安値を下方ブレイク。

ダウ理論上のダウントレンドに転換。

一目均衡表の雲まで落下。

   

ここまでは想定の範囲内。

問題はこれからどうなるか。

   

基本的な相場観としては、ユーロドルが高値を更新し、上昇トレンド継続と思われるので、

それに伴いドル円も基本トレンドは下落と思われる。

  

ただ、日足の雲の上なので無理して追っかけ売りはしたくない。

一目の雲を下抜けるか、

例のファンラインで戻りを売るチャンスが来るのを待ちたい。

   

無理をせず、あわてず、チャンスをじっと待つ。

   

【戦略】

しばし様子見。   

   

    

■ユーロドル
 

  
 

月足

ay702.JPG

   

週足 

ay704.JPG

わずかだが史上最高値を更新。

理論上(ダウ理論)は上昇トレンド。

  

また、エリオット波動理論で解釈すると、

※エリオット波動理論についてはこちらで解説しています。

史上最高値(4/22 1.6017)を上昇第五波動のピークと仮定すると、

A: 5/8  1.5282

B:  6/9  1.5841

C: 6/13  1.5300 (Aの安値更新に失敗)

と解することができ、エリオット波動理論でいう「フラット」を構成していると思われる。

      

eliflat[1].jpg

エリオット波動理論 【7】 調整波のパターン その2 フラット
 【FX・株のテクニカル分析入門 第41号】

   

「フラット」はエリオット波動理論では強気相場の継続を示唆するものとされ、

この仮説が正しければ、

まさに今調整を完了して新たな上昇波動が生まれようとしている、

と云う結論が導かれる。

  

日足

ay705.JPG

一目均衡表の見方はこちらで解説しています。

※ダウ理論についてはこちらで解説しています。

   
 

【コメント】
 

史上最高値を更新したものの、ブレイクアウトには至らなかった。

私のブレイクアウトの基準を満たさなかったので、追従は見送った。

サポートとレジスタンスのメカニズム ブレイクアウト戦略

ブレイクアウトを見極める方法

    

が、基本的にはトレンドは↑継続と考えて居る。

今、ユーロドルが1時間足でダイヤモンド・フォーメーションを示現しているので、

これが上にブレイクしたら乗ってみたい。

(下方ブレイクの場合は無視)

ay707.JPG

ダイヤモンド.jpg

また、今回のようにわずかに高値を更新した場合を、

相場格言では「一文新値は鬼より怖い」と言う。

   

これは二通りの意味があり、

【1】わずかな高値更新(一文新値)は、ダブルトップを構成しその後暴落する危険も高い、

  闇雲に高値追いをするのは危険だから慎重に。

【2】わずかな高値更新も強気相場の継続を意味し、後の高騰につながる可能性も高い、

  勝手に天井をつけたと思いこんでカラ売りしてはいけない、慎重に。

と解されている。

  

真理の二面性というやつで、真反対の意味を含んでいるが、

いずれにせよ結論は、慎重になりなさい、あわてるな、ということだ。

昔から、新高値でハメ込んだりハメ込まれたり、

色々とドラマがあったのだろうと思う。

  

あわてず、しっかりと見極めたい。

   

【戦略】

ダイヤモンド・フォーメーション ブレイクアウト待ち。

トレンドは↑と考えて居るため、

トレンドに反する下方ブレイクの場合は見送り。

   

   

■ドルインデックス
 

FRB: Foreign Exchange Rates, Web-Only Daily Update
 

FINEXドルインデックス
 

20080720.jpg

   

   

■今週の未来レート
 

GCI Real-Time Forex Quotes (未来レート1)
 

SAXOリアルタイムクオート、チャート(未来レート2)
 

Yahoo! Finance クオート (未来レート3)
 

OANDA FXTrade(未来レート4)
 

Yomiuri On-Line (ロイター配信レート)(未来レート5)      
 

   
 

■今週の相場格言

Q:あなたと同じファンダメンタルズ分析をしているのに、

あなたのように継続的に正しい評価を下せる人がいないのはなぜですか?

ロジャーズ:正しいとわかるまで行動しないだけだ。

(中略)

Q:もし、あなたが描いた為替に関するシナリオと、

株式市場に関するシナリオと、債券市場に関するシナリオが

かみ合わない場合はどうしますか?

ロジャーズ:その場合は何もしないだろう。

そういうのはよくあることだ。

全てのピースがはまるまで、私は何もしない

『マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣』 
第三章「好対照のふたり ジェームス・B・ロジャース,Jr.」 より

     

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