日本時間 2017年9月7日(木)20:45
ECB政策金利 20:45
結果 0.00% 予想通りのゼロ金利据え置き
※上下限金利も据え置き、マイナス0.4%~プラス0.25%
予想 0.00%
現行 0.00%
■資産購入枠
資産購入額は12月まで月額600億ユーロ、必要に応じ延長
■声明(フォワードガイダンス)
「見通し悪化の場合、QEの規模と期間を拡大する」
「QEはインフレ過程が持続的となるまで継続」
「金利はQEの終了後もかなりの期間現行水準に留まる」
「QEは12月以降も必要に応じて継続」
(前回のフォワードガイダンスとほぼ同内容)
■ECBスタッフ予測
2017年のインフレ見通しを1.5%に据え置き
2018年のインフレ見通しを1.3%から1.2%に引き下げ
2019年のインフレ見通しを1.6%から1.5%に引き下げ
2017年の成長見通しを1.9%から2.2%に引き上げ
2018年の成長見通しを1.8%に据え置き
2019年の成長見通しを1.7%に据え置き
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「600億ユーロ規模のQEは少なくとも12月まで実施」
「QEは持続的なインフレ上昇が見られるまで継続」
「最近のユーロ相場のボラティリティーは不透明性の原因」
「極めて大規模な金融緩和が必要」(=通貨ジャブジャブ希薄化)
「秋に政策調整について決定する」
「政策調整の決定は2017年を越える期間となろう」
「成長、インフレ、為替が今回のテーマだった」
「インフレには幅広く不満の声」
「インフレについては忍耐が必要」
「為替相場は成長とインフレにとって重要」
「為替相場を政策決定の判断に組み入れる必要」
「QEについて様々なシナリオについて議論した」
「QEの期間や規模について議論」
「QEについての大筋は10月に決定」
「システミックなバブルのリスクはみられず」(まだ通貨ジャブジャブの余地あり)
「現在は高い水準の不透明感は広がっていない」
「QEのアセットクラスの拡大については議論せず」
「QEについての発表日を約束することには消極的」
ECB政策金利は、市場予想どおりのゼロ金利据え置きでした。
量的緩和は、前回発表した内容を踏襲で特にサプライズ無し。
その後のドラギ会見は、ほぼ全面的に悲観的で、まだトンネルの出口が見えずさまよっているような印象です。
グローバル的な視点で見ると、
米国は経済環境順調でQE終了、利上げサイクルに乗りましたが、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表(&フォワードガイダンス)で、多少の乱高下
・ドラギ会見で、底打ち期待でユーロ買い
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き。
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間20:45 ECB金利。
ユーロドル5分足