2014/10/03 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(9月)
結果 248千人 予想よりも強い!!サプライズ
予想 215千人
前回 180千人(142千人から修正)上方修正!
失業率(9月)
結果 5.9% 衝撃の改善!!!!サプライズ!!!
予想 6.1%
前回 6.1%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数、失業率、
ともにサプライズの好結果となりました。
誰がどう見ても好材料です。
米経済は力強く、着々と回復しているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 爆買い
・ドル 爆買い
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 NYダウ売り買いの殴り合い、通貨は純粋なドル高
15分足 クロス円は弱い
米長期金利 なんと低下!!!!米国債に世界中の過剰流動性が殺到している・・・ッ!
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
米雇用統計の発表で、
初動は
・NYダウ 乱高下、売買の殴り合い
・ドル 純粋なドル高
となりました。
圧倒的な好材料で、ドル高は分かりますが、
NYダウは乱高下となりました。
NY株に対して懐疑的なグループがいるようです。
そしてその後、
ドル高はそのまま継続し、
NYダウは結局圧倒的な買い圧力の前に、売り玉がすべて食われて爆騰となりました。
一見するとイケイケのように見える相場ですが、
・クロス円が弱い
・米長期金利が低下している(=米国債が買われまくっている)
この二点が非常に気になります。
現在、世界中の過剰流動性が、米ドルへの環流を続けているようです。
具体的には、米国債に殺到しているようです。
それが、米長期金利の上げ止まりにつながっています。
欧州経済の低迷、東欧の戦争気配、極東の戦争気配(中露軍事同盟)、
これらが背景にあるのでしょう。
しばらくこの流れは続きそうです。
さて、場味の分析ですが、
好材料に対して、強い反応となりました。
トレンド続行という事かと思います。
安易な逆張りは禁物です。