2014/10/02 (木) 20:45
ECB政策金利 20:45
結果 0.05% 予想どおりの据え置き
予想 0.05%
現行 0.05%
上限金利の限界貸出金利を0.30%に据え置き
下限金利の中銀預金金利をマイナス0.20%に据え置き
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「カバード債を10月中旬から購入する」
「ABS債の購入は第4四半期から」
「資産購入プログラムは少なくとも2年間は続く」(2年間、ユーロを刷って刷って刷りまくる)
「必要なら追加措置を講じることで全会一致」
「資産購入はバランスシートにかなりの影響与える」
「2015年の緩やかな回復見通し継続」
「経済見通しへのリスクは下向き」
「インフレ見通しは全般に抑制されている」
「インフレ率は向こう数カ月は低い、15・16年には上昇する」
「資産購入は金融政策のスタンスを緩和」
「金利のフォワードガイダンスを強化」
「主要国間の金融政策のスタンスの差が拡大している」
「購入プログラムで数字を挙げることは困難」
「ECBバランスシートは2012年初頭の水準に向かう」
「単純で透明性の高いABSを購入する」
「為替相場は政策の目標ではない」
「為替相場は成長にとって重要な要素」
「ユーロ相場の下落は、景気サイクルの差異を反映」
「格付けBBB-を下回る国のABSを慎重に購入する」
「インフレへのリスクは増した」
「中期的なインフレ見通しは悪化」
「回復は弱い、脆弱かつまだら模様」
「経済の基調は弱い」
「購入規模、1兆ユーロ可能だが全額実施の保証ない」
「資産購入に加え、TLTROによる影響も」
「これ以上の利下げは不可能」
ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
サプライズはありません。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
追加緩和を臭わせる一方で、
これでデフレに突入することは防げる!これで安心だ!というような自信のようなものも垣間見えました。(実際には、ECBの希望にすぎない)
いずれにせよ、利上げは相当先のことになりそうです。
ECBは依然として金融緩和の方向を向いており、
金融引き締めの方向に舵を切った米FRBとは完全に方向が逆です。
ファンダメンタル分析的にユーロ高になる材料では全くありません。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、ユーロさらに暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め、次回FOMCで量的緩和終了)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間20:45 ECB金利
米長期金利 わずかに上昇
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
ユーロが暴落してもおかしくない材料でしたが、
ちょっと乱高下しただけで、底堅い値動きとなりました。
いわゆる、「悪材料出尽くし」の反応です。
リバーサル(反転)の兆候です。
今晩の米雇用統計では、どんな乱高下になるのか楽しみです。