2014/09/04 (木) 20:00

英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%

資産買入枠 3750億ポンドに据え置き

    

2014/09/04 (木) 20:45

ECB政策金利
結果 0.05% サプライズの利下げ!青天の霹靂
予想 0.15%
現行 0.15%

上限金利の限界貸出金利を0.30%に引き下げ
下限金利の中銀預金金利をマイナス0.20%に引き下げ

                

21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg 

広範囲なABSポートフォリオの購入を開始する」(量的緩和スタート)
カバードボンドの買い入れも10月から実施
「新たな措置はTLROとともにバランスシートにかなりの影響与える」
「必要に応じた他の措置活用の決意で全会一致」
4-6月の経済動向は予想より弱かった
「主要国間には金融政策サイクルにかなりの違い」
一連の措置が寄与しインフレ率は2%近くへ」(希望)
「インフレへのリスクを注意深く監視」
「物価への地政学的、為替による影響を注視」
EU基準インフレ率、今後数カ月間は前年比で低水準にとどまる見通し」
2015、16年はインフレが緩やかに上昇する見通し
利下げの決定は全会一致ではなかった
ECBの金利は下限制約に達した
「構造改革への取り組みの勢いを強める必要」
「財政再建の進展を後退させるべきではない」
「量的緩和について議論した」
一部委員は一段の行動望んだ
「この日決定の措置の主な目的は信用緩和」
今回の決定以上、もしくは以下の措置求める意見あった
「現段階でABS購入の規模を試算するのは困難」
「金利に非常に低水準、テクニカル的な追加措置は不可能」
量的緩和は民間資産あるいは公的資産、もしくは両方で可能
「全般的にインフレ期待が下振れ」
中期インフレ見通しは8月に悪化した
8月の指標の多くが景気回復の勢い鈍化示す
「ABS購入はTLTRO強化と判断されるべき」
新規・既存・不動産ABSなどが対象
インフレ率は景気回復と為替、世界成長、金融政策により上昇へ」(希望)
下向きのインフレトレンドは一時的
「構造改革について真剣な討議を」
デフレは見られない

   

   

BOE政策金利は、予想どおりの据え置きで何のサプライズも無し。

   

その後のECB政策金利は、予想どおりの据え置き、、、、かと思いきや、

突然、利下げを断行しました。

サプライズの悪材料です。

    

その後のECB総裁ドラギ会見は、

追加緩和を臭わせる一方で、

これでデフレに突入することは防げる!これで安心だ!というような自信のようなものも垣間見えました。(実際には、ECBの希望にすぎない)

いずれにせよ、利上げは相当先のことになりそうです。

    

ECBは依然として金融緩和の方向を向いており、

金融引き締めの方向に舵を切った米FRBとは完全に方向が逆です。

ファンダメンタル分析的にユーロ高になる材料では全くありません。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、

・ECB金利で、ユーロ暴落

・ドラギ会見で、ユーロ暴落、

となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。

   

また、グローバル的な視点で見ると、

米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)

その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。

となると、ファンダメンタル分析的に考えると、

対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが

自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)

     

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?

    

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


 

   

5分足 下記のチャートでは7:00が日本時間20:00 BOE金利

fxxpa0463

   

ユーロドル 5分足 これは見事なナイアガラ、二段の滝

fxxpa0465

        

※このチャートを見る方法

    

米長期金利 わずかに上昇

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

 

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ECB利下げで、ユーロ暴落となりました。

そしてその後のドラギ会見でも、追加でユーロ暴落となりました。

素直な反応です。下方向がトレンドということです。

ユーロ・ロングのポジションを持っていた人たちが、

全部放り投げたという感じです。

ドル円は、ユーロ混乱のどさくさに紛れて、2013年12月高値105.43をブチ抜き、105.70を付けました。(火事場泥棒)

今晩の米雇用統計では、さらにメチャクチャなことになりそうで

とても楽しみです。