2014/09/05 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(8月)
結果 142千人 予想よりも弱い!!
予想 230千人
前回 212千人(209千人から修正)上方修正

     

失業率(8月)
結果 6.1% 予想どおりの改善、サプライズは無い
予想 6.1%
前回 6.2%

    

今月の米雇用統計は、

非農業部門雇用者数は予想を下回る弱い数字で、

失業率は予想どおりのサプライズの無い数字となりました。

    

市場の期待ほどではありませんが、

一進一退を繰り返しながら、

米経済は着々と回復しているような印象です。

    

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・NYダウ 初動は失望売りとなるが、カウンターが入って乱高下の後、元の水準よりやや下の位置に戻る

・ドル 初動は失望売りとなるが、カウンターが入って乱高下の後、元の水準よりやや下の位置に戻る

となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。

   

また、グローバル的な視点で見ると、

米国はQE3縮小で、ドルのジャブジャブ供給を絞りつつある(金融引き締め)

その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。

となると、ファンダメンタル分析的に考えると、

対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが

自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)

     

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?

    

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


                                   

1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 NYダウなぜか爆騰、ドル安

fxxpa0466

   

15分足

fxxpa0479

        

※このチャートを見る方法

    

米長期金利 急上昇

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

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米雇用統計の発表で、

初動は

・NYダウ暴騰

・ドル安

となりました。

   

期待ほどでは無かったということで、ドルが失望売りになるのは理解できますが、

NYダウは、材料が何であれとにかく買う気マンマンのおじちゃんたち(投機筋)がいることが分かります。

   

そしてその後、

NYダウは猛烈な乱高下モードに入りますが、

結局買い方が圧倒的な物量で売り玉をすべて飲み込み、

最終的には爆騰となりました。

株高になるような材料ではとくになかったわけですが、

これがトレンドということです。

       

ドル相場については、初動こそドル安でしたが、

底堅い動きとなりました。

ドル円は105円台を堅持しました。

積極的にドルを売るというよりも、

ドルロングのポジション量を調整、一部を利益確定した、

という感じです。

      

さて、場味の分析ですが、

期待以下の材料(悪材料とまでは言えない)に対して、

マーケットは強気(NYダウ)、あるいは底堅い(米ドル相場)となりました。

どうやらこの強気相場は本物のように見受けられます。