2014/02/07 (金) 22:30

非農業部門雇用者数(1月)
結果 113千人 予想より大幅に低い!
予想 180千人
前回 75千人(74千人から修正)若干上方修正

     

失業率(1月)
結果 6.6% 予想以上の改善!好結果!
予想 6.7%
前回 6.7%

    

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数がサプライズの悪い数字でしたが、

失業率は予想を超えた0.1%の改善という、サプライズの好結果でした。

   

米労働市場は、一進一退ながらも、一歩一歩、

堅調に回復して行っているようです。

米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。

   

決して悪くない結果です。

また一歩、FRBのゼロ金利解除に近づきました。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・NYダウ 乱高下の後元の水準に戻る

・ドル 乱高下の後元の水準に戻る

となるのではないかと思えます。

 

少なくとも、

一方的なリスク回避、あるいは失望売りになるような

結果ではないように思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


 

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30

fximgd0186

初動はNYダウ暴落、純粋なドル安。しかしすぐにカウンター発動で全戻し。

   

   

15分足

fximgd0187

乱高下の後、我に返ってリスク選好に回帰。

※このチャートを見る方法

   

発表直後の初動は、

・株(NYダウ) 暴落

・純粋なドル安

となりました。

    

しかしその動きは初動だけで、

4分後には巨大なカウンターが入り全戻し。

乱高下モードに入ります。

   

その後は、じわりじわりとドル安・円安、NYダウ上昇。

いわゆるリスク選好の流れとなりました。

結局、前日の夜のECB金利相場の流れを踏襲した形です。

     

なお、20台まで急騰していた恐怖指数は15台まで大幅に低下し、

米長期金利は2.6%台で安定しております。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

   

アルゼンチンデフォルト危機に端を発した騒動もかなり落ち着き、

マーケットは我に返って、冷静にリスク選好モードに戻ってきたようです。

     

さて、場味の分析ですが、

悪材料と好材料が提示されて、

マーケットは一時ご乱心となりましたが、

最終的にはリスク選好モードを選択しました。

調整完了の模様です。

再度、強気相場復帰の兆しが出てきました。

嵐は止んだようです。