2013/07/05 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(6月)
結果 195千人 予想を上回る好結果
予想 165千人
前回 195千人(175千人から修正)上方修正

 

失業率(6月)
結果 7.6% 予想よりも悪い
予想 7.5%
前回 7.6%

 

 

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数が予想を超える好結果

前回数値も上方修正

失業率は予想を上回る悪結果

となりました。

  

米労働市場は、一歩一歩、着実に回復して行っているようです。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・株上昇

・ドル買い

となるのではないかと思えます。

 

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


 

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30

fximgc0495

株高、純粋なドル高、金暴落

 

15分足

fximgc0496

純粋なドル高、金暴落、原油カチ上げ、NYダウは乱高下、今までのリスク選好パターンとは明らかに違う。何かとてつもなく巨大なマネー潮流の変化が、水面下で起きている。

※このチャートを見る方法

 

発表直後の初動は、

・純粋なドル高

・若干の株高

・若干の原油高

・金暴落

となりました。

 

その後も、カチ上げたドルはそのまま滞空しましたが、

NYダウは乱高下を経て元の水準に。

原油は爆上げ、

金は暴落のままでした。

 

また、クロス円も一様に上昇というわけでは無く、

欧州クロス円は上昇したものの、

豪ドル円、南アフリカランド円などの資源国通貨は伸び悩みました。

 

物によって騰落の明暗が分かれており、

単純なリスク選好相場ではないことがわかります。

 

水面下で、大がかりなポジション再編が行われているようです。

一言で言うと、ずばり 「ドル回帰」 です。

実質ゼロ金利のドルをショートして高金利通貨をロングにする、

いわゆる「ドルキャリー」が世界中で行われてきましたが、

そのポジションが大規模に解消されているものと

思われます。

 

米国の長期金利も現在手の付けられない爆上げ状態で、

fximgc0497

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

完全に米経済は底を打ったとマーケットは考えているようです。

マネーが米国本土へと大規模な環流を始めております。

 

さて、場味の分析ですが、

ドル相場については明らかな強気相場です。

この流れは長期的には数年続くものと考えております。

ドル円についても、2015年前後まで、長期的な上昇トレンドが続くものと考えております。

以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。