2013/07/04 (木) 20:00

英中銀政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無し
予想 0.50%
現行 0.50%

英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド 何のサプライズも無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド

BOE声明 同時発表(異例)

英インフレ率は短期的には上昇する見込み」
市場金利の上昇は経済見通しに重石
「資産価格は乱高下している」

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(7月からBOE新総裁Kearney、元々BOC総裁だった人)

  

2013/07/04 (木) 20:45

ECB政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%

 

21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg 

「中期的に基調物価圧力は抑制されている。」
「必要な限り金融政策を緩和的にとどめる。」
ECBの金利は長期にわたり低水準にとどまる
「ユーロ圏の成長リスクは引き続き下向き。」
「最近の市場金利の上昇は成長に重しの可能性。」
「長期の期間についての定義付けは控える。」
「理事会はフォワードガイダンスを示すという前例のない措置を取った。」
「ガイダンスについては複数の形式を議論した。」
国債買入れ計画はこれまで通り効果的な安全策、実施に移す準備は整っている」
利下げに関して幅広く協議。」
「理事会、予見可能な将来の金利へのバイアスは下向き。」
長期間とは6ヶ月や12ヶ月という期間ではない。」
出口は大変遠い。」
「他の中銀の政策決定に反応しているわけではない。」
「為替レートはECBの政策目標ではない。」
「為替相場は物価と成長にとって重要。」

  

  

BOE政策金利決定会合は、

7/1に新しく総裁に就任した、Kearney新総裁の下での初会合となりました。

政策金利、資産買い入れ(量的緩和)規模は、市場予想どおりの据え置きで、

何のサプライズもありませんでしたが、

今回は異例の声明同時発表となりました。

(通常は、金利を変更する場合だけ声明を発表する)

声明の内容自体は大してサプライズも無い内容でした。

 

その後のECB金利も、市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。

  

その後のECB総裁ドラギ会見は、

ほぼ全面的に悲観的な内容でした。

追加利下げについて踏み込んだ言及をするなど、

緊迫した状況が長期間続きそうな雰囲気でした。

 

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず

ECB金利では、材料織り込み済みで動かず

・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ暴落

となるのが自然に思えます。

少なくとも、

ポンドが一方的に売買されるような材料には思えません。

 

 

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


             

5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利

fximgc0491

ポン様発狂、狂い下げ、ユーロも暴落、純粋なドル高、単純なリスク選好ではない

 

ユーロドル5分足

fximgc0492

 

 

※このチャートを見る方法

 

まず、BOE金利でポンドが突如大暴落しました。

金利はマーケット予想どおりの結果で、

BOE声明もヒステリー的な暴落を引き起こすような内容では全くなかったわけですが、

なぜか狂い下げ。

いつもの投機通貨ポン様ご乱心です。

材料は全く織り込まれていませんでした。

   

一方、ECB金利ではさほど動きませんでした。

こちらは、「材料織り込み済み」となりました。

  

その後、ドラギ会見が始まると、にわかにマーケットが動き始めます。

ドラギ会見開始と同時に、

ユーロが暴落。

ドルスイス、ドル円も暴騰したので、純粋なドル高でした。

 

ドラギ会見がろくに進んでないうちに、あっという間にユーロは暴落してしまいました。

つまり、ドラギ会見を受けてのドル高、ではなく、

最初からユーロを売る気マンマンだったというわけです。

なお、木曜日はアメリカは独立記念日で、マーケットは休場でした。

   

ファンダメンタル分析的に考えると全く理解できませんが、

これが生きた相場なのです。

  

さて、場味の分析ですが、

マネーの大きな流れとして、米ドルへの回帰が始まっているようです。

米長期金利も2.5%まで爆上げ状態です。

今晩の米雇用統計も、メチャクチャな乱高下になりそうで、

とても楽しみです。