2013/06/06 (木) 20:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 全くサプライズ無し
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド 全くサプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2013/06/06 (木) 20:45
ECB政策金利
結果 0.50% 全くサプライズ無し
予想 0.50%
現行 0.50%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「中期的に基調物価圧力はしっかり抑制されている。」
「必要な限り緩和姿勢を維持。」
「今年後半の段階的な回復見込む。」
「データはある程度の改善を示している。」
「あらゆる情報を非常に注意深く監視する。」
「インフレへのリスクはおおむね均衡。」
「経済見通しには依然として下振れリスクがある。」
「昨夏以降の金融市場の大幅な改善、実体経済に波及する見込み。」
「非標準的な措置について多くの議論を行った。」
「マイナスの中銀預金金利、技術的な準備は出来ているが直ちに行動する理由はない。」
「信用動向に関するデータはそれほど良くない。」
「行動する用意がある。」
「金利据え置きの決定は合意に基づくもの。」
「ECB内の見解の相違が誇張されている。」
「この日の協議は利下げすべきか否かではなかった。」
「マイナス金利の技術的な準備は出来ている、事前にコミットしない。」
BOE金利、ECB金利、ともに市場予想どおりの据え置きで、
何のサプライズもありませんでした。
その後のECB総裁ドラギ会見は、 一部希望の持てる話もありましたが、
どちらかというと下向きの内容で、
ユーロについて 楽観・安心できる内容ではありませんでした。
追加利下げ、マイナス金利について踏み込んだ言及をするなど、
緊迫した状況がしばらく続きそうな雰囲気でした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では、材料織り込み済みで動かず(どちらかというと下方向)
・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ売り
となるのが自然に思えます。
少なくとも、
ユーロが一方的に上昇するような
材料には到底思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利
ドラギ会見から投機の運動会開始
ユーロドル5分足
BOE、ECB金利ではさほど動きませんでした。
市場予想どおりの数字だったので、材料織り込み済みというやつです。
その後、ドラギ会見が始まると、にわかにマーケットが動き始めます。
ドラギは特にポジティブな発言をしたわけではないのに、
マーケットは狂ったようなユーロ買い・ドル売りに。
クロス円がさほど動かなかったので、純粋なドル売りでした。
その後、日本時間23:45ごろに、突然「何か」のスイッチが入りました。
突如、狂ったようなドル売り開始。
ドル円はなんと
23:45 98.93 → 01:25 95.89
わずか1時間40分の間に、
約3円の大暴落となりました。
アメリカにミサイルでも撃ち込まれたのでしょうか?
大規模なテロがあったのでしょうか?
戦争が始まったのでしょうか?
ファンダメンタル的な何か大事件があったのでしょうか?
結論から言うと、何もありませんでした。
ファンダメンタル分析的に考えると全く理解できませんが、
これが生きた相場なのです。
まだ表には情報が出てませんが、
「何か」が水面下で動いているものと思われます。
さて、場味の分析ですが、明らかな弱気地合いです。
昔から為替をやっている人はよく分かると思うのですが、
為替では、こういう材料もない突然の暴落が年に3~4回あるのです。
あまり深い意味は無く、ポジション調整と考えます。
調整局面の巡航速度という感じです。
今晩の米雇用統計も、メチャクチャな乱高下になりそうで、
とても楽しみです。