2013/03/07 (木)
21:00 英中銀政策金利
結果 0.50% サプライズ無し
予想 0.50%
現行 0.50%
21:00 英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
21:45 ECB政策金利
結果 0.75% サプライズ無し
予想 0.75%
現行 0.75%
何のサプライズも無し
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「ユーロ圏のインフレ圧力は引き続き抑制される見通し。」
「金融政策は緩和的。」
「最近の調査では、低位での安定が確認されている。」
「経済は2013年中に徐々に回復へ。」
「LTRO早期返済、金融市場の信頼改善を反映。」
「ECBの金融政策スタンス、流動性全額供給により引き続き緩和的。」
「指標は、経済が13年上期に安定し始めることを示唆。」
「成長へのリスクは下向き。」
「域内・輸出需要と改革の遅れが成長の主なリスク。」
「14年のユーロ圏GDP伸び率見通しは0.0─2.0%、12月予想は0.2─2.2%」
「14年のユーロ圏インフレ率見通しは0.6─2.0%、12月予想は0.6─2.2%」
「インフレに関する数値はおそらくややムラがある。」
「実質的な物価上昇圧力は引き続き抑制される見込み。」
「インフレのリスクは概ね均衡。」
「物価の上振れリスクは税金と石油価格、下振れリスクは経済活動の弱まり。」
「中小企業向け融資は引き続き厳しい状況。」
「財政健全化は改革の一環であるべき。」
「市場は、イタリア総選挙前の状況に戻った。」
「イタリア、財政調整の多くは今後も継続へ。」
「ユーロ圏金融市場の信頼が回復している。」
「OMTのルールは明確。」
「ボールは政府の側にある。」
「特別なことは何も計画していない。」
「利下げを協議した。」
「金利決定はコンセンサスによる。」
「インフレ予想は、基本的にECBの目標に一致。」
「振るわないハードデータと明るいソフトデータとの間に開きがある。」
「調査データはほぼ一貫して明るい内容。」
「大企業は自力での資金調達に支障ないが、中小企業には問題ある。」
「ECBの金融政策スタンス、必要な限り緩和的であり続ける。」
「デフレはみられない。」
「物価の全体的な下落兆候はない。」
「トロイカは非常によく機能している。」
「欧州首脳の団結はまったく揺らいでいない。」
「ユーロ相場は長期的な平均に沿っている。」
「為替レートは政策目標ではない。」
「G20の声明を踏襲。為替レートは成長と物価安定にとって重要な要素、今後も注視する。」
「イタリアは他国同様に構造改革を進展させるべき。成功改革の唯一の方法。」
「マイナス金利は検討したが、措置をとることにはコミットしない。マイナス金利の意図しない結果は深刻になる可能性ある。」
BOE金利は、
市場予想どおりの据え置きで
サプライズは全くなし。
ECB金利も、
市場予想どおりの金利据え置きで、
サプライズはまったくありませんでした。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
好悪入り交じった内容となりましたが、
利下げ協議の話が飛び出てくるなど、
決して楽観・安心できる内容ではありませんでした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、
・ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、
・ドラギ会見で、乱高下の後、利下げの話あたりで絶望投げ、
となるのが自然に思えます。
少なくとも、
ユーロが一方的に上昇するような
材料には到底思えません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
ポン様発狂。NYダウ狂い上げ。クロス円狂い上げ。円安、ドル安。
ユーロドル1分足
まず、BOE金利発表で、
ポンドが何故かいきなり狂い上げ。
完全に予想どおりの結果で、サプライズは一切無かったのに、
狂い上げ。
「材料織り込み済み」という言葉を完全無視の、
いつものポン様ご乱心ですが、
ポンド円は狂い上げとなり、円安ムードの流れを作ります。
次のECB金利は、これは見事「材料折り込み済み」となり、
マーケットは反応なし。
その後、ドラギ会見開始と同時に、突然何かのスイッチが入りました。
ユーロドルが何かに取り憑かれたかのように、狂い上げ。
対円以外でドルが暴落。(ドル安)
同時に、対円でドルが買われ、クロス円狂い上げ。(円安)
いわゆる、ドル安円安で、クロス円は暴騰となりました。
ドラギ会見は、ユーロ暴騰のスイッチを押すような内容だったのでしょうか?
ユーロイケイケドンドンで、バブル経済イケイケの内容だったのでしょうか?
全くそんなことはありません。
ファンダメンタル分析、常識的に考えると全く理解できない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというと、悪い材料だったわけですが、
マーケットはイケイケのバブル相場となりました。
これが、今の流れだ!トレンドの力だ!としか言いようがありません。
ドル円はどさくさに紛れて年初来高値を更新しております。
明らかに強気の流れです。
今晩の米雇用統計も、メチャクチャな投機の運動会になりそうで、
今から楽しみです。