2013/03/08 (金) 22:30

非農業部門雇用者数(2月)
結果 236千人 サプライズの好結果!!
予想 165千人 
前回 119千人(157千人から修正) 下方修正
  

失業率(2月)22:30
結果 7.7% サプライズの好結果!!
予想 7.9% 
前回 7.9%

       

今回の雇用統計は、

前回とはうって変わって、

非農業部門雇用者数、失業率、

ともに市場予想を大きく上回る、サプライズの好結果となりました。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

NYダウ 狂い上げ

ドル 狂い上げ

ジュリアナ1.jpg 

となるのではないかと思えます。

      

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


   

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30

fximgc0306.jpg

純然たるドル高で反応(全方位ドル高)

    

15分足

fximgc0307.jpg

乱高下、投機の運動会

     

※このチャートを見る方法    

       

   

発表直後の初動は、

・株 狂い上げ

・ドル 狂い上げ(純然たるドル高)

でした。

対円でも、対円以外でもドル高で、

いわゆるバブルの黄金パターン(円安、ドル安)ではありませんでした。

このため、クロス円は一方的な上昇・下降にはならず、

方向感を失う形になりました。

   

なんか変な空気だなァと思っていると、

NYダウは雇用統計発表後1時間ほどで、

なんと暴落を開始、

クロス円もまったく伸びず、NYダウの暴落とともに下落を開始。

   

ドル円は、周りの通貨ペアが純然たるドル高で爆上げしているにもかかわらず、

クロス円の下げにつられて、

初動の上げをすべて消して行ってこいに。

    

米雇用統計は、サプライズの、文句の付けようのない好材料だったにもかかわらず、

マーケットは、イケイケドンドンでは反応しませんでした。

むしろ、リスク回避と言うべき反応でした。

ファンダメンタル分析的に考えると

まったく意味の分からない値動きですが、

これが生きた相場なのです。

   

さて、場味を見てみますと、

文句の付けようのない好材料に対して、

マーケットはいわゆる材料出尽くし で反応しました。

利益確定が一斉に出た感じです。

あまり良い地合いではありません。

ここから先の追っかけは気をつけた方がいいでしょう。

今の相場はチキンレースの様相を呈しているので、

すぐに逃げられるように、慎重にしたほうが良いと思います。