2012/12/07 (金) 22:30
非農業部門雇用者数(11月)
結果 146千人 予想を大きく超えるサプライズの好結果!!
予想 85千人
前回 138千人(171千人から修正) 下方修正
失業率(11月)
結果 7.7% サプライズの改善!!
予想 7.9%
前回 7.9%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数が、前回数値こそ下方修正だったものの、
今回の結果が予想を大きく上回るサプライズの好結果となりました。
また、失業率も予想を超える改善を示し、
米雇用情勢は、大底を打って、回復基調に乗ってきたような印象です。
前回ほどの衝撃はないものの、議論の余地の無い、好材料です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
株爆上げ
ドル爆上げ
となるのではないかと思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30
株高、純然たるドル高 、クロス円狂喜
15分足
ドル円5分足
ドル円日足
発表直後の初動は、
・株暴騰
・対円でドル暴騰
・対円以外でもドル高(純然たるドル高)
・クロス円、爆上げ
で反応しました。
しかし、ドル円の勢いは15分ほどしか持続せず、
その後突如反転、
2時間後には、なんと雇用統計発表前の水準まで戻ってしまいました!
あの雇用統計の爆上げは何だったんだ?というような
展開になってしまいました。
雇用統計の結果を見て爆買いした投機のおじちゃんたちが、
買った分をさっさと投げてしまったような感じです。
ファンダメンタルズ分析的に考えると理解しがたい、
いかにも奇妙な値動きですが、
テクニカル分析的に見ると、
非常に面白い事になっております。
ドル円5分足
ドル円日足
どういうことかと申し上げますと、
ドル円は一瞬で82.7まで飛び上がって、
日足の戻り高値82.8の価格水準、抵抗帯直前まで瞬間移動しました。
しかしその後、その82.8~83.00のレジスタンスを
どうしても突破できませんでした。
予想以上に分厚い売り玉の弾幕だったのでしょう。
そこで買い仕掛けの投機のおじちゃんたちは、
一旦撤収ということかと思います。
しかし、82ミドル手前に陣取って兵力を展開しており、
上方突破をやる気満々のようです。
いよいよ、面白いことになってまいりました。
先日の↓の記事でも書きましたが、
このボックスをどちらに抜けるかで、
ドル円の今後が決まるといっても良いと思います。
売り方と買い方の、最終戦争です。
上下どちらに抜けるのか、
売りと買いの血みどろの戦いが、もうしばらく続きそうです。
私たちは、その関ヶ原の決戦を、のんびりとお茶でも飲みながら観戦しましょう。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。