2012/12/06 (木)

21:00 英中銀政策金利
結果 0.50% サプライズ無し
予想 0.50% 
現行 0.50%

21:00 資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド 
現行 3750億ポンド

     

21:45 ECB政策金利 
結果 0.75% サプライズ無し
予想 0.75% 
現行 0.75%

    

22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg

「インフレ率はしばらくは高止まったままだが来年中に2%下回る見通し。」
「ユーロ圏の景気低迷は来年も続くが来年に段階的に回復。」
金融市場の信認は目に見えて改善した。」
「データは第4四半期のさらなる経済の弱さを示唆。」
「オペの全額供給、最低でも2013年7月まで継続。」
「金利について幅広く協議した」
中銀預金金利のマイナス金利についても協議した」
「各国中銀保有のギリシャ国債のロールオーバーについて深い議論はしなかった」

       

BOE金利は、

市場予想どおりの据え置きで

サプライズは全くなし。

  

ECB金利も、

市場予想どおりの金利据え置きで、

サプライズはまったくありませんでした。

     

その後のECB総裁ドラギ会見は、

一部希望の光が見えてきたとはいえ、

基本的には悲観的な内容となりました。

また、マイナス金利の話が飛び出てくるサプライズもありました。

悪材料と言ってよいでしょう。

     

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず、

ECB金利でも、材料織り込み済みで動かず、

・ドラギ会見で、乱高下の後、徐々にユーロ下落

となるのが自然に思えます。

   

少なくとも、ユーロが上昇する材料には思えません。

   

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


  

5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利

fximgb0323.jpg

※このチャートを見る方法

     

ユーロドル1分足

fximgb0324.jpg

    

まず、BOE金利、ECB金利ではほとんど動きませんでした。

サプライズの無い材料だったので、当然です。

    

その後、ドラギ会見が始まり、悲観的な内容が出てくるにつれ、

徐々にユーロは値を崩して行きました。

具体的には、ユーロドル、ユーロ円、ユーロポンドが

値を崩していきました。

  

一方で、NYダウ、ドル円、豪ドル円などは特に値を崩すこともなく

堅調な推移を続けていました。

これは何を意味しているのか?

ユーロだけが純粋に売られたことを意味します。

今までであれば、ユーロ市場だけでなく、

NYダウ、ドル円、クロス円も一斉に連動して暴落していましたが、

今回はその連動が発動しませんでした。

水面下で、大きく「何か」が動き始めているようです。

   

さて、場味の分析ですが、

悪材料に対して、ユーロは下落で反応しました。

素直な反応で、

地合いは弱気と言えると思います。

今晩の米雇用統計で流れを見極めたいと思います。