2011/11/04 (金) 21:30

非農業部門雇用者数(NFP)(10月)21:30
結果 80千人増 予想よりも悪い
予想 95千人増 
前回 158千人増(103千人増から修正)(前月比) 大幅な上方修正

失業率(10月)21:30
結果 9.0% 予想よりも良い
予想 9.1% 
前回 9.1%

      

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数は予想よりも悪かったものの、

前回数値は上方修正、

失業率も予想よりも良く改善を示しました。

   

先日のFOMC、バーナンキ会見では絶望的に語られていた米景気ですが、

実際のところはそこまで悪くないような数字です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・株上昇

・ドル上昇

になりそうに思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

   

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


    

1分足 下記のチャートでは14:30が日本時間21:30

fxfxk0040.jpg

メチャクチャな乱高下、大人の殴り合い

       

15分足

fxfxk0042.jpg

※このチャートを見る方法

   

発表直後の初動は、

株爆上げ

対円でドル高(円安)

対円以外でドル安(ドル高ではない!)、

ドル安円安で結果としてクロス円爆騰、

となりました。

いわゆるひとつのバブルイケイケモードです。

ジュリアナ1.jpg 

      

しかしその直後に強烈なカウンターが入り、

乱高下モードに突入。

30分ほどもみ合ったあとに、

結局 若干のドル高 で落ち着きました。

いわゆるドル安円安のバブルイケイケモードではありません。

このため、クロス円は伸びませんでした。

    

さて、場味の分析ですが、

強気とも弱気ともどちらとも言いがたい材料で、

マーケットは乱高下で反応しました。

マーケット自身も、どちらに行きたいのか

方向感のない感じです。

ドル円についても、雇用統計直後の異様に静かな値動きを見ても、

投機筋が手を引いている感じです。

妙な空気が漂っております。

もうしばらく様子見をしたいと思います。