2010/11/05 (金) 21:30
失業率(10月)
結果 9.6% 予想どおりの結果でサプライズ無し
予想 9.6%
前回 9.6%
非農業部門雇用者数(NFP)(10月)21:30
結果 151千人増 予想を超える好結果 サプライズ!
予想 60千人増
前回 41千人減(95千人減から修正)(前月比) 上方修正
今回の雇用統計は、
失業率が予想どおりだったものの、
非農業部門雇用者数が予想を超えるサプライズの好結果でした。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
株、ドル、ともに爆上げ
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは13:30が日本時間21:30
初動は、株高、ドル高。
15分足
初動は、
株爆上げ
ドル爆上げ
で反応しました。
素直な反応です。
しかしその後、NYダウ(先物)は伸び悩みます。
予想を上回る雇用統計で、
思ったほど米経済が冷え込んでいるわけではないと明らかになったのに、
株式市場の反応は冷ややかでした。
一方為替の方は、米長期金利の上昇を背景に、
順調にドル高に。
そしてドルの価値騰落と反対の相関性を持つことで知られている金Goldですが、
どさくさに紛れて史上最高値を更新し、
なんと1398ドルを示現しました。
通常、「ドル高なら金は下落」というのが、教科書的な通説ですが、
その通説を無視する値動きとなりました。
常識的、ファンダメンタル分析的には理解しづらい、メチャクチャな値動きですが、
これが生きたマーケットなのです。
さて、場味の分析ですが、
ドル高の材料に対して素直に反応したことから、
強気相場の兆候が見られます。
ドル円は結局史上最安値79.7をブレイクしておらず、
テクニカル的にはすっきりせず達成感の無い状況ですが、
このまま反転の可能性が出てきました。
反転となると、超巨大なダブルボトムとなります。
ドル円の9-10ヶ月ボトムサイクルを考えると
日柄的にも合致します。
最低でも日足で戻り高値をブレイクし、波動が転換するのをじっと待ちたいと思います。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。