当ブログで去年の9月に「スワップ金利の扱いでFX比較!」という記事を書きましたが、あまりに複雑なので、その内容を改めて表でまとめてみました。


《ロールオーバー時のポジション処理》

   為替差益
実現益(確定益) 含み益(未実現益)
【メリット】
決済するまで非課税
含み益で新規ポジションを建てられる
【メリット】柔軟な運用が可能
含み益で新規ポジションを建てられない 含み益で新規ポジションを建てられる
【メリット】柔軟な運用が可能
含み益で新規ポジションを建てられない
スワップポイント 実現益(確定益)
【メリット】
お小遣いに使える。
金利生活可能
GFT系
AFT

三菱商事F
など

【アクティブトレード向き】

■このタイプの業者一覧(9件、高スワップ順)
FXプラットフォーム系
など

【アクティブトレード向き】

■このタイプの業者一覧(3件、高スワップ順)
セントラル短資
上田ハーロー
インヴァスト証券 FX24
など

【メリット】
・複利運用可能
・スワップ金利で不労所得生活可能
 
【金利生活、スワップを年金がわり・お小遣いにしたい方にはこのタイプがオススメ】 

■このタイプの業者一覧(19件、高スワップ順)
外貨ex
含み益
【メリット】
決済するまで非課税
不明 不明 マネーパートナーズ
など

【メリット】
・節税
・複利運用が可能

【毎年税金を払いたくない、税金で目減りさせることなく純粋な複利運用をしたいスワップ派にはこのタイプがオススメ】

■このタイプの業者一覧(16件、高スワップ順)
くりっく365系(ユニマット山丸以外)
外為どっとコム系
など多数
【業界標準】

【メリット】
節税
税金の計算が簡単

■このタイプの業者一覧(22件、高スワップ順)

    

※含み益で新規ポジションを建てられるメリット:

含み益で新規ポジションを建てられる(=証拠金として使うことが可能)と、なにが良いかというと、

【1】チャンスがあれば含み益を短期売買の証拠金にできる

【2】含み益を使って徐々にポジションを積み増すことで、複利的な運用が可能となる、

【3】スワップポイント等による含み益が増えてくると、有効証拠金が増えることになる
レバレッジが徐々に低くなる効果がある=よりロスカットしにくくなる 

など、より柔軟な運用が可能になります。

    

■ポイント

理論上、8タイプに分かれるわけですが、

○○のタイプが唯一絶対に最強、というわけではなく、

自分のトレードスタイル、FXをする目的に合ったタイプのところを

選択するのが肝要ではないかと思います。

    

・年金代わりのスワップ金利生活用、

・毎月のお小遣い用

・毎月の飲み代を稼ぐ用 

・短期売買、アクティブトレード用、

・まったりスウィング用、

・5年以上の複利運用 

・情報収集用口座

など、投資目的は人それぞれなわけですが、

複数の口座を開いてうまく使い分けるのが良いのではないかと思います。

口座を開くだけなら無料ですので、色々試してみて気に入ったところを残すのが良いと思います。

   


※後日追記:

「為替差益が実現益になる」の項目で、「含み益で新規ポジションを建てられる、建てられない」の分類があるのがちょっと分かりにくいかもしれません。
「実現益になる」という項目なのに「含み益」を論じるのが、論理破綻していると思われるかもしれませんが、これはロールオーバーする前の含み益の話です。

例えば、朝10時に110円でドル円を1万通貨ロング(買い)して、その日の夕方には113円になっていた場合、含み益は3万円となります。
「含み益で新規ポジションを建てられる」業者さんの場合は、その時点の含み益(3万円)を使って、新規ポジションを建てられるということです。(そしてこの含み益は、ロールオーバーの時に、実現益に確定します。)
分かりにくくてすみません。