日本時間 2016年12月8日(木)21:45発表
ECB政策金利 21:45
結果 0.00%
予想 0.00% 予想どおりのゼロ金利据え置き
現行 0.00%
資産購入枠 月額800億→600億ユーロに減額
(ユーロのジャブジャブ供給を絞った→ユーロ高材料)
債券購入を2017年12月まで延長(ユーロ安材料)
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「利回りが預金金利を下回る資産も購入へ」
「緩やかで着実なペースの成長を見込む」
「第4四半期も成長は続く見込み」
「QEはインフレが継続的に上昇軌道となるまで継続」
「ユーロ圏の成長は依然として下振れに傾く」
「コアインフレの上昇過程に確信持てる兆候みられず」
「QEの期間延長・減額に関して非常に幅広い同意が得られた」
「デフレリスクはほとんど解消された」
「本日はテーパリングは議論されず」
「メンバーの誰もテーパリング(=量的緩和の縮小)を支持しなかった。」
「量的緩和はある意味でオープンエンド型。」
ECB政策金利は、市場予想どおりのゼロ金利据え置きでした。
一方で、QEは規模縮小と期間延長が同時に発表されました。
好材料と悪材料を意図的に混ぜており、
これに対してマーケットがどのように反応したか、非常に興味深いです。
その後のドラギ会見は、
基本的には厳しい経済情勢にあることをふまえつつ、
デフレリスクからの脱却宣言など、希望の見える明るい話も見られました。
欧州は大底を脱したように思える会見内容でした。
グローバル的な視点で見ると、
米国は経済環境順調でQE終了、利上げサイクルに乗りましたが、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けています(金融緩和、通貨の希薄化)。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利発表で激しく乱高下
・ドラギ会見で、ユーロは大底を脱したということでユーロ高
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは7:45が日本時間21:45 ECB金利
ユーロドル5分足 壮絶な殴り合いの後、ドル高へ