2016年6月3日(金)21:30
非農業部門雇用者数(5月)
結果 38千人 予想よりもかなり弱い数字!サプライズ!
予想 160千人
前回 123千人(160千人から修正)下方修正
失業率(5月)
結果 4.7% なんとサプライズの改善!!
予想 4.9%
前回 5.0%
今月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数はかなり弱い数字でしたが、
失業率はサプライズの改善でした。
好悪織り混ざった結果となりました。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・NYダウ 乱高下の後、元の水準に戻る
・ドル 乱高下の後、元の水準に戻る
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はドルのジャブジャブ供給終了、利上げサイクルに入りましたが(金融引き締め)、
その一方で、欧州、日本は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)、
という状況で、
ドル高になりやすい経済環境ではあります。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
1分足 下記のチャートでは8:30が日本時間21:30 初動はドル暴落、NYダウ暴落
15分足 純粋なドル安
米長期金利 弱含み
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
好悪織り混ざった材料を受けて、
初動は
・NYダウ 一気に暴落
・ドル 一気に暴落
となりました。
失業率の大幅な改善は無視されてしまいました。
その後も、ドルは暴落のままでしたが、
NYダウは長期金利の弱含みを好感したのか、後半で大きく持ち直しました。
さて、場味の分析ですが、
好悪織り混ざった材料を受けて、
マーケットは迷い無くドル暴落に突っ込んでいきました。
これが強気の地合ならば、ここまで暴落で反応しなかったはずです。
やはり、地合が弱気に傾いてきたものと考えられます。
ドル円はもう一段下、月足の50%押しを目指すような気配です。