先ほど、メルマガ最新号
FX・株のテクニカル分析入門 第461号
エリオット波動論再入門 73
オルターネーションの法則7
を発行致しました。
以下は前号のバックナンバーです。
FX・株のテクニカル分析入門 第460号
エリオット波動論再入門 72
オルターネーションの法則6
前の衝撃波の終点まで戻るような動き 実例編
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こんばんは。
FXTECです。
いつもご愛読ありがとうございます。
感謝します。
さて、本日は、
エリオット波動論再入門 72 オルターネーションの法則6
前の衝撃波の終点まで戻るような動き 実例
をご紹介いたします。
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■はいはい、で、エリオットって何だっけ?
エリオットとは、
米国の伝説のテクニカルアナリスト
Ralph Nelson Elliott ラルフ・ネルソン・エリオット(1871~1948)
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/imgs/Elliot.gif
のことです。
一見して真面目そうな方です。
エリオットはレストランと鉄道を専門とする会計士で、
メキシコや中央アメリカの鉄道会社、政府機関などを転々とした後、
重病に罹り、58歳で退職。
その後数年間、カリフォルニアの自宅で療養生活を送りますが、
その間に、株式市場に関する独自の理論を構築したと言われています。
その後1938年(第二次世界大戦直前)、
エリオットが書いた論文をまとめた
「The Wave Principle(エリオット波動原理)」
(Charles J. Collinsとの共著)
が出版されました。
現在広く知られているエリオット波動理論は、
この「The Wave Principle」に基づいています。
■はいはい、で、オルターネーション(交互)の法則ってなんだっけ?
「オルターネーションは
次に何が起こるのかということを正確に示すものではないが、
次に起こらないであろうことを示唆する貴重な予告である。
(中略)
ほとんどの人は前回の相場のサイクルがある形になったとき、
今回もそれと同じ形になるだろうと考えるが、
一般にこのオルターネーションの法則は分析家に対して、
そのように考えてはならないと教えるものである。
コントラリアン(逆張り投資家)がよく指摘するように、
多くの一般投資家が明確になったマーケットの習性に飛びついた日に、
相場はそれまでとはまったく違う局面に変化する。」
以上、『エリオット波動入門』より引用
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《コメント》
オルターネーションとは、英語のalternationのことで、
「交互,交替; 一つおき」という意味です。
例えば、修正第2波動が急勾配のジグザグを構成した場合、
次の修正第4波動は同様の急勾配のジグザグになるのではなく、
横ばいのフラットな修正になる傾向がある、
という経験則、法則のようなものです。
要は、同じものは続いて起こらない、ということです。
■はいはい、で、具体的には?
オルターネーションの法則は、具体的には、
以下のようなケースがあります。
●衝撃波におけるオルターネーション
→衝撃波の第2波が急こう配の修正となるときは、
その第4波は横ばいの修正になると予想される。逆もまた同じ。
→2つの修正プロセスのひとつに、前の衝撃波の終点まで戻るような動き、
またはその水準を超えるような動きが含まれたときは、
もうひとつの修正波はそうした波形とはならない。
→推進波の長さが交互になるように、延長もオルターネーションの法則に
従って出現する。
一般に第1波が短いときは第3波が延長し、第5波は再び短くなる。
→【例外】ダイアゴナルトライアングルでは、
その第2波と第4波はオルターネーションにはならない。
●修正波におけるオルターネーション
→修正A波がフラットな構成で始まるとき、
次のB波はジグザグになることが予想される。逆もまた同じ。
→修正A波が単純なジグザグで始まるとき、
次のB波は複雑な構成になることが予想される。
さらに、複雑なB波に続くC波は、より複雑な構成となる可能性がある。
■2つの修正プロセスのひとつに、前の衝撃波の終点まで・・・ってわかりにくいわ!
前号に続き、「衝撃波におけるオルターネーション」その2として、
→2つの修正プロセスのひとつに、前の衝撃波の終点まで戻るような動き、
またはその水準を超えるような動きが含まれたときは、
もうひとつの修正波はそうした波形とはならない。
を見ていきたいと思います。
そのまんまなのですが、要は、
第2波と第4波のうち、いずれか一つが
・フラット
・拡大型フラット(イレギュラーなフラット)
・ランニングフラット
になった場合は、
もう一つはそれ以外の形状となる、という法則です。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/img2015/shuseiha.png
エリオット波動論再入門 40 修正波8 フラット概要
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2015/08/_40_8_fx_428.html
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■はいはい、でもどうせオカルトの机上の空論なんやろ?
以下は、ドル円日足チャートでの実例です。
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《コメント》
フラット調整自体、非常に珍しいものですが、
本当にきっちりとオルターネーションの法則が発動しております。
非常に興味深いです。
第2波動でフラット系の調整が示現したら、
第4波動はジグザグ系になる可能性を
想定しておくといいかもしれません。
なお、チャートにつきまして、
エリオット波動理論では終値を重視します。
この点、為替の日足分析で注意すべき点として、
為替は24時間地球上のどこかで取引が可能なため、
本質的に日足の始値、終値という概念がありません。
そこで便宜上、世界の金融センター、ニューヨークの終値を
日足の終値にするのが良いとされています。
この点、
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マネーパートナーズ
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(以上、すべて無料で使えます)
などは、日足の終値がニューヨーク終値なので
ローソク足確認用におすすめです。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。
■テクニカル分析ツール
テクニカル指標を表示するには、以下のツールを使うと便利です。
それぞれに利点があるので、
以下の5つを用途によって使い分けるのがいいと思います。
いずれも無料なので、いざというときの為にも、
5つともいつでも使える状態にすることをおすすめします。
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【3】 マネーパートナーズ ハイパースピード(初心者から上級者まで)
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多数のテクニカル指標を利用可能。
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Webブラウザで利用するチャートですが、非常に高機能。
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■ 次回予告
次回は、
エリオット波動論再入門 73 オルターネーションの法則7
エクステンションにおけるオルターネーション
をご紹介いたします。
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