2015/03/05 (木) 21:00
英中銀政策金利
結果 0.50% サプライズ無し
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2015/03/05 (木) 21:45
ECB政策金利
結果 0.050% サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「月600億ユーロの資産を2016年9月まで購入」(前回から変更無し。毎月約8兆円のジャブジャブ通貨供給)
「3月9日からソブリン債購入を開始」(追加緩和)
「ソブリン債購入の詳細は会見後に公表へ」
「追加緩和は好ましい動向を促すだろう」
「インフレは目標に向かう」
「最新の経済指標は、年初の活動が一段と改善したこと示す」
「景気回復は広範で底堅い」
「ユーロ圏の経済見通しには依然下振れリスクあるが、リスクは低下」
「原油安は家計所得と企業利益を支援」
「一部セクターの調整と構造改革の遅れによる悪影響も」
「迅速な改革実施が最重要」
「今後数ヶ月のインフレ率は非常に低い水準かマイナスに」
「インフレ率は年内に段階的に上昇」
「物価見通しへのリスクを注意深く監視」
「インフレ軌道に持続的な変化がみられるまで買い入れを継続」
「必要なら2016年9月以後も継続」
「今日の議論した金融政策決定は一連の措置の最後に」
「債券購入には複雑な問題も、ただ重要な問題ではないと考えている」
「どこまでマイナスになるかという問いへの答えは預金金利」
「現時点ではギリシャ国債は購入できず」
「条件が整えばギリシャ経済への資金供給を再開」
「ECBはギリシャ向け緊急流動性(ELA)を5日に5億ユーロ引き上げ。」
BOE、ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のドラギ会見では、
月600億ユーロの資産購入(毎月約8兆円)を2016年9月まで続けることが言及されました。
これは前回発表したのと同じ内容でサプライズもなかったのですが、
今回は追加緩和として、ソブリン債(政府系債券)購入が発表されました。
さらにユーロをジャブジャブ供給するということです。
また、必要であれば月600億ユーロの資産購入を2016年9月以降も継続すると発表しました。
これだけだとユーロジャブジャブ供給して終わりという感じですが、
ECBとしては、これで経済が持ち直すであろうという強気の姿勢なようです。
ドラギ会見では、「好ましい動向」「広範な景気回復」など、明るい言葉がちらほら散見されました。
欧州経済は大底を打ったと考えているような様子です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE,ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、ユーロ暴落の後、ある程度持ち直し
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
少なくとも、ユーロ高になる材料では全くありません。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
ドラギ会見開始と同時に、
ユーロが意味不明の爆裂上昇となりましたが(短期投機筋の仕掛け)、
10分後に強烈なカウンターが入って、あっという間に木っ端みじんの空中分解。
結局そのままユーロは暴落となりました。
何がしたかったのかよくわからない値動きですが、
これが生きた相場なのです。
場味としては、
ユーロジャブジャブ追加緩和という悪材料に対して安値更新ですので、
素直に弱気相場と言えるかと思います。
気になるのはクロス円が一様に爆下げしている点です。
円ショートの円キャリーから、
ユーロショートのユーロキャリーに資金が移動しているのではないかと考えております。
今晩の米雇用統計ではどんなむちゃくちゃな乱高下になるのか、
今から楽しみです。