2014/12/04 (木) 21:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無し
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズ無し
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
21:45 ECB政策金利
結果 0.050% サプライズ無し
予想 0.050%
現行 0.050%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「資産購入は少なくとも2年は継続。」
「バランスシートは2012年始めの水準に戻る。」
「最近の経済指標はインフレや成長を押し下げることを示唆。」
「1-3月期に現在の刺激策を再評価する。」
「新たな措置は必要であれば迅速に実施できる。」
「必要であれば追加刺激の実施でECB理事は全員一致。」
「2015年成長率見通しを9月時点の1.6%から1.0%に引き下げ。」
「ECBは原油価格による影響に特に警戒する。」
「最新のインフレ見通しには原油価格動向を含めていない。」
「ECBが1月に新たな措置を決定するとは限らない。」
「バランスシートのメドは方針であり目標ではない。」
「バランスシートの文言は全会一致ではない。」
「きょう行動を決定しなかったのは原油価格を再評価するため。」
「追加緩和は金以外のあらゆる資産の購入を協議。」
BOE政策金利、ECB政策金利は、予想どおりの金利据え置き。
一切サプライズはありません。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
経済見通しの下方修正、
また、追加緩和(さらに通貨を希薄化)を臭わせる
など、ほぼ全面的に悲観論一色。
いずれにせよ、利上げは相当先のことになりそうです。
ECBは依然として金融緩和の方向を向いており、
金融引き締めの方向に舵を切った米FRBとは完全に方向が逆です。
ファンダメンタル分析的にユーロ高になる材料では全くありません。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE,ECB金利では動かず
・ドラギ会見で、ユーロさらに暴落
となるのが、ファンダメンタル分析的に自然に思えます。
また、グローバル的な視点で見ると、
米国はQE3終了で、ドルのジャブジャブ供給を終了(金融引き締め)、
その一方で、欧州、英国は、いまだに従来のジャブジャブ通貨供給を続けている(金融緩和、通貨の希薄化)。
となると、ファンダメンタル分析的に考えると、
対ユーロ、対ポンドで、ドルの価値が上昇するのが
自然な論理的帰結のように思えます。(=ユーロドル、ポンドドル下落)
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
ファンダメンタル分析の通りに動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
米長期金利
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
ユーロの悪材料でしたが、なぜかユーロが爆騰しました。
ファンダメンタル分析では全く理解できませんが、
これが生きた相場なのです。
雇用統計前のポジション調整と思われます。
(ユーロショートをしていたおじちゃんたちが投げた)
今晩の米雇用統計では、どんなメチャクチャな乱高下になるのか楽しみです。