2014/04/04 (金) 21:30

失業率(3月)
結果 6.7% 予想を上回る悪い数字
予想 6.6%
前回 6.7%

非農業部門雇用者数(3月)
結果 192千人 予想を若干下回る悪い数字
予想 200千人
前回 197千人(175千人から修正)上方修正

    

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数、失業率、

ともに予想よりも悪い数字でした。

   

とは言っても、サプライズというほどの悪い数字ではなく、

予想よりも少し悪いという程度でした。

    

また、前回の非農業部門雇用者数は上方修正されており、

全面的に総悲観になるような内容ではありません。

   

米労働市場は、一進一退ながらも、一歩一歩、

堅調に回復して行っているようです。

米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。

   

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・NYダウ 乱高下の後元の水準に戻る

・ドル 乱高下の後元の水準に戻る

となるのではないかと思えます。

 

少なくとも、

一方通行的な値動きになるような

結果ではないように思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


    

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30

fximgd0315

NYダウ爆上げ。通貨は壮絶な乱高下。

   

   

15分足

fximgd0316

NYダウ下落に連動して円相場も下落。円というのは完全に投機商品であることが分かります。

※このチャートを見る方法

   

米長期金利は急落。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

fximgd0317   

    

発表直後の初動は、

・株(NYダウ) 暴騰

・純粋なドル安

となりました。

    

しかし即座に強烈なカウンターが入って、

壮絶な乱高下モードに。

    

10分ほど壮絶な乱高下が続きましたが、

結局売り方が押し勝ちして、

ドル円はじわじわと下落。

NYダウも結局現物市場が開くと下落。

その後は、NYダウと円相場は仲良く下落となりました。

結局、円相場というのは、それ自体が投機商品であることがよく分かります。

    

さて、場味の分析ですが、

特にサプライズというほどでもない材料で、

マーケットはリスク回避を選択しました。

マーケット全体のコンディションは、弱気と言わざるを得ません。

   

マーケットがイケイケの強気ならば、この程度の材料でも爆上げしていたはずです。

ポジション調整の冷めたムード、期待外れ、という感が漂っています。

少し様子見をしたほうが良さそうです。