2013/12/05 (木) 21:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠(量的緩和)
結果 3750億ポンド 予想どおりの据え置き
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2013/12/05 (木) 21:45
ECB政策金利 21:45
結果 0.25% 予想どおりの据え置き
予想 0.25%
現行 0.25%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「経済指標は先月の決定を正当化した。」
「ユーロ圏は長期にわたり低インフレに直面も。」
「マネーと信用の状況は引き続き抑制されている。」
「必要な限り政策は緩和的に留まる。」※緩和=利下げ方向
「政策金利は長期にわたり現行水準かそれ以下に。」
「ユーロ圏成長へのリスクは引き続き下方向。」
「ユーロ圏インフレリスクは概ね均衡。」
「今後数ヶ月間のインフレ率、現在の水準付近にとどまる見通し。」
「先月の利下げ以降、プラスの展開が見受けられる。」
「議事録めぐる議論は続いている。」
「為替相場は政策目標ではない。」
「為替相場は物価安定や成長にとって重要。」
「理事会はガイダンスの枠内で、行動の準備は出来ており、可能。」
「マイナス預金金利の準備は技術的にできている。」
「少しだけ話し合った。」
「いかなる手段についても特定した話し合いはなかった。」
「あらゆる政策の選択肢の準備は十分できている。」
「きょうは利下げの提案はなかった。」
「政策の選択肢について、これ以上の分析は必要ない。」
「状況を注意深く監視する、長期にわたる低インフレの下振れリスクを十分認識。」
BOE金利、ECB金利、ともに
市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
ほぼ全面的に悲観的な内容でした。
米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、
欧州は深い問題を抱えている印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE、ECB金利では、材料織り込み済みで動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後、「あーやっぱユーロだめか」で失望売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
ドラギ会見後、メチャクチャなドル安に。クロス・ユーロ爆上げ。
ユーロドル5分足
BOE、ECB金利ではさほど動きませんでした。
「材料織り込み済み」です。
そしてその後、ドラギ会見が始まると同時に、
猛烈なユーロ売り。
その反作用として、ドル買いとなりました。
しかし、その初動も8分ほどで終了。
日本時間22:38ごろに巨大なカウンターが入り、そこから猛烈な勢いで
ユーロが爆買いされました。
結局、1.3542まで売り込まれたユーロは、1.3676まで、130pipsの爆上げとなりました。
ドラギ会見は全面的に悲観的な内容で、
ユーロ爆買いになるような内容は一切無かったわけですが、
現実のマーケットは、ユーロ爆買いとなりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
特に好材料も無かったのに、ユーロ爆買いとなりました。
ポジション調整というレベルを超えて、
積極的にユーロを買っているおじちゃんたちがいるような感じです。
どうも、何か壮大な仕掛けが水面下で進行しているようです。
今晩の米雇用統計は一段とメチャクチャな乱高下になりそうで楽しみです。