2013/11/07 (木) 21:00
英中銀政策金利
結果 0.50% 予想どおりの据え置き
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠(量的緩和)
結果 3750億ポンド 予想どおりの据え置き
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
2013/11/07 (木) 21:45
ECB政策金利
結果 0.25% サプライズ!!!利下げ!!!
予想 0.50%
現行 0.50%
22:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「金利決定は7月のフォワードガイダンスに沿ったもの。」
「基調となる物価圧力は一段と下がっている。」
「インフレ期待はしっかり抑制。」
「政策金利は長期にわたり低水準に留まるだろう。」
「低インフレ局面が長期化する可能性。」
「ECBはあらゆる手段を検討する準備がある。」
「固定金利での応札額全額供給措置を2015年半ばまで延長。」
「失業率は依然として高い。」
「成長リスクは引き続き下方向。」
「インフレ率の低下は予想より激しい。」
「ECBはデフレとはみていない。」
「本日の理事会で預金金利について討議。」
「マイナス預金金利やLTROなどの手段がわれわれにはある。」
「新たなLTROについては特段討議しなかった緩和バイアスに変更はない。」
「本日の理事会では行動の必要性で一致した。」
「理事会では、利下げする十分は根拠あるとの意見が大勢だった。」
「来月の指標がさらなる情報もたらすとの意見もあった。」
「フォワードガイダンスに関する見解は全員一致だった。」
「まだ下限には達していない、原則的にはさらなる引き下げもあり得る。」
「利下げは効果的と信じている。」
「現時点では実質金利が低いことが重要。」
「インフレの動向に変化がみられた。」
「ECBのフォワードガイダンスの信頼性、本日の決定によって強められた。」
「インフレ動向にかなりの変化があったと判断。」
「為替相場は政策目標ではない。」
「ユーロ圏の状況が日本と同様とは思わない。」
ECB金利は、市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
ほぼ全面的に悲観的な内容でした。
米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、
欧州は深い問題を抱えている印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・ECB金利では、材料織り込み済みで動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ失望売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間21:00 BOE金利
初動は純粋なユーロ売り。その反作用としてドル買いが他通貨にも波及効果。
NYダウはメチャクチャな乱高下。
ユーロドル1分足
ユーロドル5分足
BOE金利ではさほど動きませんでした。
「材料織り込み済み」です。
そしてその後、ECBの利下げが発表された瞬間、
ユーロに売りが殺到。
純粋なユーロ売りとなりました。
ユーロドルはほんの数秒で、130pips(ドル円で言えば1円30銭)の急落。
サプライズのすさまじさを物語っております。
その後、ドラギ会見が始まると、
サプライズの余韻か、再度ユーロが売られ、ユーロドルは1.3294の安値を付けます。
しかし、これを底にして、
今度は急反転してユーロ爆上げ。
1.34ミドルまで急回復しました。
ドラギ会見には、ユーロ買いの要素は全く無かったわけですが、
150pips近くの急回復。
メチャクチャな乱高下となりました。
ファンダメンタル分析的に考えると全く意味が分かりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
利下げでユーロ売りは自然な反応でいいとして、
その後のドラギ会見は希望のキの字も見えない内容だったにもかかわらず、
ユーロが急回復。
やはり、今晩の米雇用統計を見極めたいということで、
ショートポジションの整理が行われたのでしょう。
今晩の米雇用統計は一段とメチャクチャな乱高下になりそうで楽しみです。