2013/11/08 (金) 22:30

非農業部門雇用者数(10月)
結果 204千人 予想を大きく上回る好結果!
予想 120千人
前回 163千人(148千人から修正)上方修正!
  

失業率(10月)
結果 7.3% 予想どおりの悪化
予想 7.3%
前回 7.2%

      

今回の雇用統計は、

非農業部門雇用者数が予想を大きく上回る強い数字!

前回の数値は上方修正、

一方、失業率は市場予想どおりのわずかな悪化でした。

   

決して悪い内容ではありません。

米労働市場は、一歩一歩、

着実に回復して行っているようです。

米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、

・NYダウ 上昇

・ドル 上昇

となるのではないかと思えます。

 

少なくとも、一方的なリスク回避、あるいは失望売りになるような

結果ではないように思えます。

   

では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・NYダウ の値動き → 上昇?下落?

・ドル円 の値動き → 上昇?下落?

・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?

・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?

・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?

・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?

・原油 の値動き → 上昇?下落?

・金 の値動き → 上昇?下落?


 

1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間22:30

fximgd0018

初動は、なんとNYダウ暴落、純粋なドル高。ドル高は分かるが、なぜNYダウは暴落したのか。

   

15分足

fximgd0019

NYダウは現物市場が始まって結局高騰。米ドルは純粋なドル高相場。クロス円はNYダウ連動で、NYダウ上昇とともに高騰。結局クロス円(円相場)はそれ自体が投機商品になっているということ。

※このチャートを見る方法

 

発表直後の初動は、

・株(NYダウ) 暴落

・純粋なドル暴騰

となりました。

迷いの無い値動きでした。

  

ドル高騰は理解できますが、

NYダウが暴落するのはどういうことだ??と思っていたら、

現物市場が始まると結局NYダウも騰がって行きました。

そしてそれにぴったりと息を合わせて、クロス円も上昇していきました。(ドル安円安)

クロス円(円相場)というのは、結局それ自体が投機商品となっているということが分かります。

リスクマネーの流入と流出が、円相場に決定的な影響力を持っているということです。

   

米長期金利ですが、前日から跳ね上がって、2.7%台まで狂い上げとなりました。

http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html

NYダウ(先物)が初動で暴落したのは、この金利上昇を織り込んだのでしょう。

  

マーケットの、米経済への期待感が現れた値動きです。

  

さて、場味の分析ですが、

好材料に対して、

マーケットはドル高、株高で反応しました。

一旦アイドリング状態に落ち着いていたバブルのエンジンですが、

再度回転数が上がってきたようです。

リスク性資金が、ふたたび、円相場にジャブジャブ投入されているようです。

こういう資金は、○○危機、○○ショックがあると、

一気に引き上げられますので注意が必要です。

円安バブルはもう始まっております。