2013/09/05 (木) 20:00
英中銀政策金利
結果 0.50% サプライズなし
予想 0.50%
現行 0.50%
英中銀資産購入枠
結果 3750億ポンド サプライズなし
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド
20:45 ECB政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%
21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見
「ユーロ圏の基調的な物価圧力は引き続き抑制される見通し。」
「最近の信頼感指標、経済の段階的改善見通しを確認。」
「ECBの金融政策スタンス、金融緩和の程度維持に傾いている。」
「金融政策スタンス、必要な限り緩和的であり続ける。」
「理事会はECBの政策金利が長期にわたり現在または現在を下回る水準にとどまると予想。」
「金融政策は、7月に公表したフォワードガイダンスと一致し続ける。」
「インフレ見通しは中期的には変わっていない。」
「あらゆる情報を監視する。」
「ユーロ圏の段階的な回復を予想。」
「LTROの早期返済、金融市場の状況改善を反映。」
「金融政策に関し、引き続き短期金融市場の動向に特に注意を払う。」
「 生産は緩慢なペースで回復する見通し。」
「金融市場の改善が徐々に実体経済に浸透している。」
「 成長リスクは下向き。」
「 マネー・金融市場の最近の動向、経済状況に悪影響を及ぼす可能性。」
「インフレ率、今後数カ月は低水準にとどまる見通し。」
「 インフレリスクは概ね均衡。」
「 商品価格・税金がインフレの上方リスク、予想下回る経済成長が下方リスク。」
「利下げをめぐる協議はいつも通りあった。」
「 一部委員は経済状況は利下げを正当化しないと主張。」
「 経済は弱すぎるので利下げ協議の排除はできない。」
「 市場金利が不当水準となれば、利下げを検討するだろう。」
「現在の過剰流動性は適切とみているが、行動する用意もある(どの時点で過剰流動性が懸念要因になるかとの質問に)」
「 過剰流動性の減少は分断が解消しつつあることを意味する。」
「 市場金利が上昇し始めるきっかけとなる具体的な過剰流動性の水準はない。」
「 節目は分断化の状況次第。」
「 これまでのLTRO返済を深読みすべきでない。」
「 必要に応じて適切な行動をとる用意がある。」
「 必要な限り、固定金利・全額供給を続ける。」
「 われわれは総合インフレ率を見ている。」
「フォワードガイダンスはボラティリティの低減が目的だった、その目的は果たされた。」
「 フォワードガイダンス、景気改善に対する市場金利の過剰反動を防ぐことも目的。」
「 それに関してはまあまあ成功している。」
「対ギリシャプログラム、延長が必要なら一段の条件も付与すべき。」
「 ECBはギリシャ債務軽減化には参加しない。」
「責務は物価安定(フォワードガイダンスと失業を連動させられるかとの質問に)」
「 回復について非常に慎重に見ている、芽はまだとても青い。」
「 依然として行動する用意がある。」
「 米金融当局と協調行動についてはまだ協議していない。」
「 週末にバーゼルで各国中銀当局者が地政学的情勢について協議する機会がある。」
「 理事会は全会一致でガイダンスの維持を望んでいる。」
「フォワードガイダンスの性質を熟考した。」
「 われわれが使っている質的ガイダンスがECBにとっては最適。」
「 量的なフォワードガイダンスは計画していない。」
「 金利については、長期にわたりバイアスは下向き。」
BOE金利、BOE資産買い入れ額は市場予想どおりの据え置き、
その後のECB金利も、市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。
その後のECB総裁ドラギ会見は、
金利に関しては、ほぼ全面的に悲観的な内容でした。
米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、
欧州は深い問題を抱えている印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えると、
・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず
・ECB金利では、材料織り込み済みで動かず
・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ失望売り
となるのが自然に思えます。
では、この材料を受けて、
机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・ユーロドル の値動き
・ユーロ円 の値動き
・ポンドドル の値動き
・ポンド円 の値動き
・ドル円 の値動き
・原油 の値動き
・金 の値動き
・NYダウ の値動き
5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利
ポン様発狂、純粋なドル高(金暴落まで含めて)となったが、クロス円が弱いためドル円の上値も限定的
ユーロドル5分足
まず、BOE金利でポンドが突如暴騰。
材料は全く織り込まれていませんでした。(笑)
いつものポン様ご乱心です。
一方、ECB金利ではさほど動きませんでした。
こちらは、「材料織り込み済み」となりました。
その後、ドラギ会見が始まると、にわかにマーケットが動き始めます。
ドラギ会見開始と同時に、
ユーロが大暴落を開始。
わずか30分で、100pipsの暴落となりました。
長期的な低迷が今後も続きそうなユーロに対する失望と、
不況の大底を打ち、成長軌道に乗った感がある米国への希望。
このコントラストが今の市場テーマなのでしょうか。
実際に、米長期金利は、どさくさに紛れて2.98%まで爆騰しております。
→ http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
さて、場味の分析ですが、
米ドル回帰エンジンが再起動したような感じです。
今晩の米雇用統計は、その流れを確固たる物にするのでしょうか。
メチャクチャな乱高下になりそうで、とても楽しみです。