2013/08/01 (木) 20:00

英中銀政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%

英中銀資産購入枠 20:00
結果 3750億ポンド 何のサプライズも無い
予想 3750億ポンド
現行 3750億ポンド

  

2013/08/01 (木) 20:45

ECB政策金利
結果 0.50% 何のサプライズも無い
予想 0.50%
現行 0.50%

  

21:30ごろから ECB総裁ドラギ会見

ドラギ.jpg 

「最新の情報は、これまでの我々の評価を確認した。」
「ユーロ圏の基調物価の上昇圧力、引き続き抑制される見込み。」
長期にわたり金利は現水準かそれを下回る水準。」
「最近の統計は、さらなる改善を示した。」
「金融政策スタンスは、正当化される緩和の程度を維持する方向にある。」
「我々の金融政策スタンスは、年後半と2014年の回復を支援。」
経済は安定化し、緩慢なペースで回復するだろう。」
ユーロ圏の経済リスクは引き続き下向き。」
流動性は引き続き潤沢にする。」(貨幣ジャブジャブ)

「短期金融市場の利上げ期待は正当化できない。」
「ガイダンスを数値基準に結びつける議論はしなかった。」
「フォワードガイダンス、短期金利に関しては部分的に成功した。」
「全会一致でフォワードガイダンスを確認した。」
「ECBはこの日、フォワードガイダンスのみ討議した。」
「毎回、文言を繰り返すべきかどうかを討議した。」
「議事録に関する提案は秋に提示する。」

  

  

BOE金利、BOE資産買い入れ額は市場予想どおりの据え置き、

その後のECB金利も、市場予想どおりの据え置きで全くサプライズ無し。

  

その後のECB総裁ドラギ会見は、

金利に関しては、ほぼ全面的に悲観的な内容でした。

米経済が底を打った感じで上昇傾向なのとは対照的で、

欧州は深い問題を抱えている印象です。

  

  

常識的、ファンダメンタル分析的に考えると

・BOE金利では、材料織り込み済みで動かず

ECB金利では、材料織り込み済みで動かず

・ドラギ会見で、乱高下の後、ユーロ失望売り

となるのが自然に思えます。  

 

では、この材料を受けて、

机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?

↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください

・ユーロドル の値動き

・ユーロ円 の値動き

・ポンドドル の値動き

・ポンド円 の値動き

・ドル円 の値動き

・原油 の値動き

・金 の値動き

・NYダウ の値動き


               

5分足 下記のチャートでは14:00が日本時間20:00 BOE金利

fximgc0542

ポン様発狂、ユーロも結局下落、純粋なドル高、単純なリスク選好ではない

 

ユーロドル5分足

fximgc0543

 

 

※このチャートを見る方法

 

まず、BOE金利でポンドが突如暴騰。

材料は全く織り込まれていませんでした。

いつものポン様ご乱心です。

   

一方、ECB金利ではさほど動きませんでした。

こちらは、「材料織り込み済み」となりました。

  

その後、ドラギ会見が始まると、にわかにマーケットが動き始めます。

ドラギ会見開始と同時に、

ユーロがメチャクチャな乱高下を開始。

結局、対ユーロ、その他通貨ペアで、

純粋なドル高となりました。

明らかに21:30からドル高に流れが変わりました。

  

実は21:30に米経済指標の新規失業保険申請件数も発表されており、

これが5年半ぶりの低水準という、かなり強い数字でした。

(失業保険の申請が少ない→雇用情勢は良い)

  

長く低迷が続く欧州と、

大底を打って回復基調にある米国。

このコントラストが鮮明になってきました。

  

さて、場味の分析ですが、

マネーの大きな流れとして、米ドルへの回帰が見えます。

米長期金利も2.7%まで爆上げのお祭り状態です。

 

今晩の米雇用統計は、その流れを確固たる物にするのでしょうか。

メチャクチャな乱高下になりそうで、とても楽しみです。