2013/08/02 (金) 21:30
非農業部門雇用者数(7月)21:30
結果 162千人 予想より若干弱い
予想 185千人
前回 188千人(195千人から修正)(前月比)下方修正
失業率(7月)
結果 7.4% サプライズ!!一気に改善!!好材料!!
予想 7.5%
前回 7.6%
今回の雇用統計は、
非農業部門雇用者数が予想よりも若干弱い数字でしたが、
失業率は予想を上回る、サプライズの強い数字でした。
米労働市場は、一歩一歩、
着実に回復して行っているようです。
米経済は、底堅く回復基調に乗っているような印象です。
常識的、ファンダメンタル分析的に考えれば、
・株上昇
・ドル買い
となるのではないかと思えます。
少なくとも、リスク回避、あるいは失望売りになるような
結果ではないように思えます。
では、この材料を受けて、机上の空論ならぬ現実のマーケットはどのように動いたのでしょうか?
↓のチャートを見る前に1分間想像してみてください。
・NYダウ の値動き → 上昇?下落?
・ドル円 の値動き → 上昇?下落?
・ユーロドル の値動き → 上昇?下落?
・ユーロ円 の値動き → 上昇?下落?
・ポンドドル の値動き → 上昇?下落?
・ポンド円 の値動き → 上昇?下落?
・原油 の値動き → 上昇?下落?
・金 の値動き → 上昇?下落?
1分足 下記のチャートでは15:30が日本時間21:30
株暴落!!ドル暴落!!クロス円暴落!!
15分足
NYダウは暴落の後、元の水準にいってこい。ドル相場は全方位ドル安。クロス円暴落。
発表直後の初動は、
・株暴落
・純粋なドル暴落
となりました。
その後、NYダウは持ち直して結局元の水準+αで引けましたが、
ドルは暴落したまま、
クロス円も暴落のままとなりました。
米長期金利も、今までのイケイケドンドンの勢いはどこへやら、
2.6%で引けました。
http://fxtechnicalblog.fxtec.info/2006/12/saxo_1.html
雇用統計の内容は、決して悪いものではありませんでしたが、
なぜでしょうか?
ファンダメンタル分析的に考えると、全く意味がわかりませんが、
これが生きた相場なのです。
さて、場味の分析ですが、
どちらかというと好材料に対して、マーケットは積極的な売りで反応しました。
いわゆる、材料出尽くしと呼ばれる反応です。
マーケットのコンディションは、弱気と考えられます。
ただ、NYダウが最終的には元の水準に戻ったこともあり、
単純なリスク回避ではありません。
結論をずばり申し上げますと、
欧米の夏期休暇シーズンを前に、
大規模なポジション調整が行われているものと思われます。
この8月は、大きなトレンドは出ずに、
保合の小動きに終始するのかもしれません。
以上、少しでもご参考になりましたら幸いです。